物流と環境問題

前のページでは物流が占める二酸化炭素の排出量や物流の中でどの運送手段が
二酸化炭素の排出量割合が高いかなどについてふれました。
では、物流の中の運送手段で割合が高い自動車部門について少し掘り下げてみましょう。

物流の環境負荷は排気ガスだけではない

自動車部門について掘り下げる前に、排気ガス以外の環境負荷について軽く紹介しておきます。
物流の環境負荷は、排気ガス以外にも以下のようなものがあります。

トラックが使う燃料の種類

自動車部門は基本トラックです。トラックはご存知の通り自動車です。
自動車であるということは、電気自動車出ない限り二酸化炭素の排出は不可避なものです。
では、二酸化炭素の排出量をトラックが使用する燃料別に見ていきましょう。
とその前に、トラックが使う燃料の種類と、それぞれの燃料のメリット・デメリットについて少しふれておきましょう。



排出係数と二酸化炭素排出量

燃料別の二酸化炭素の排出量を比較する時の一つの指標として、排出係数というものがあります。
輸送業務の二酸化炭素排出量は以下の式で求められます。

燃料使用量[L]×排出係数[kg-CO2/L]

燃料別の二酸化炭素排出量を比較したいときは、同じ燃料使用量で考えます。
したがって、排出係数のみを考えればよいので非常に便利です。
では、燃料別の排出係数を比較していきましょう。

燃料別の二酸化炭素排出量 ~排出係数で比較~

以下は、燃料別の排出係数です。

・ガソリン:2.32[kg-CO2/L]
・軽油:2.62[kg-CO2/L]
・LPG(液化天然ガス):3.00[kg-CO2/L]

ガソリンが最も排出係数が低く、LPGが最も排出係数が高いことが分かります。


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