未来の物流施設

自分のチャット画像です。
「未来の物流施設」ってどんな感じなんだろう?
自分のチャット画像です。
なんだかわくわくするわ。

災害に強い物流施設へ

いまや「物流」は、経済の血流と呼ばれるほど、現代社会において重要な役割を果たしています。

そのため、災害等で、もしも物流の役割が正常に働かなくなってしまえば、経済などを大きく混乱させてしまいます。

実際そのようなことが、数年前に起こった「東日本大震災」で招かれてしまいました。

では、どのようにすれば、「災害に強い物流施設」に出来るのか?

現在、「災害に強い物流施設」をコンセプトにしている物流施設の例を挙げますと・・・

重要設備を保護 ・・・ 特に沿岸部に設置されている物流施設などは、津波などから、物流設備の心臓部ともいえる電源設備を守るために、電源設備は比較的高い場所に設置。
耐震の強化 ・・・ 実際、建築基準法の耐震基準を大きく上回るような、独自の基準で建設された倉庫も存在
自家給油所の設置 ・・・ 災害時のトラックなどの経由不足への対策として、大容量の経由タンクの備え
自家発電装置の設置 ・・・ 災害時、外部からの電源供給が停止した際に備えるため。大規模な太陽光発電システムを導入している施設もある。

実際、「東日本大震災」時においては、仙台にある「三菱倉庫株式会社」の倉庫では、あらかじめ電源設備が3階に設置されていたため、倉庫に津波が到達した際にも電源設備は無事に残り、その後の復旧作業を短縮できたそうです。

環境への配慮

「問題と解決」の項目でも紹介されていた物流と環境問題

物流施設においても、照明や機械を稼働させるためには電気が必要ですし、施設の規模が大きくなるほど、それはもっと必要となってきます。

もちろん電気を使えば、間接的にCO2を排出したことにもつながります。

よって、特に最新鋭の物流施設においては、きちんと環境問題への対策が行われているのです。

では、私たちが実際に見学した最新鋭物流施設「羽田クロノゲート」の、環境問題への対策を例に挙げてみましょう。

自然の力を利用

前述した「羽田クロノゲート」の環境保全に対する現在の考え方と、それに至るまでの経緯は以下の通りです。

従来の「エコロジー」とは、自然の資源を極力使わないことが常識でした。
しかし自然界には、太陽光発電等の地球にやさしいエネルギーも存在。
そこで、「自然のために自然を使う」という発想が誕生!

上記のような発想のもと、羽田クロノゲートでは、以下のような環境問題への対策を行っています。

風の力 ・・・ 空気を屋上から外部に排出して、空気の入れ替えを実施。
太陽の力 ・・・ 天窓から太陽光を取り込み、照明代わりとして利用し、更にはCO2排出削減のために太陽光発電にも利用。
雨の力 ・・・ 下水処理のサポート
木々の力 ・・・ 屋上を緑化し、太陽熱を遮断。暑さ対策に貢献。

一見すれば地味な対策に見えるかもしれませんが、これらの対策により、CO2排出量は従来型の施設と比較して、約46%削減し、年間で東京ドーム約700個分削減できる見込みがあるようです。

人手不足&過大な負担解消へ

最近ニュースなどにおいて、輸送ドライバーの人手不足・負担増大問題などをよく取り上げられています。

しかし、人手不足等の問題は「輸配送」分野のみならず、物流施設においても生じています。

ではこの問題を解消するためには、どのようにすればよいのか?

ここでは、Amazonや日立物流などの物流技術に関する開発などを行っている企業において、近年導入した物流新技術を例に挙げてみましょう

人要らずな棚 ・・・ 2016年にAmazon、日本で初めての「可動式棚」が導入されている。入荷時は入荷した商品サイズ等に合わせた棚が作業員の所へ自動で走行し、注文時には最適なルートを算出して、棚出し場所まで自動走行。
可動式棚 ・・・ 物流センター管理システム(WMS)ログやセンサーデータから作業者の動きや活動を詳細に分析するツールを活用し、個人別、時間別に生産性の把握と無駄の可視化できるツール「作業分析ツール」を日立物流は導入
出荷検品システム ・・・ 誤検品対策として、バーコードを採用した出荷検品が行われています。
それにより、出荷作業時間を一割短縮・誤出荷率0.001%・物流コストの削減・検品業務の非熟練化などを実現しています。

まとめ
  • これからの物流施設は環境保全・災害対策・人手不足・労働者負担軽減が求められている。

戻る未来の物流次へ