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早見表

小麦
症例数が多いため、「特定原材料7品目」として法令で表示が義務付けられています。
アレルギーの原因食材のうち約12%が小麦です。
小麦と小麦粉(強力小麦粉、準強力小麦粉、薄力小麦粉、デュラムセモリナ(パスタ等に使われる粒の大きい小麦粉)、特殊小麦粉など)が該当します。よって、うどんやパスタは含みますが、そばは該当しません。大麦やライ麦は表示対象外です。
アトピー性皮膚炎を持っている乳児は離乳食を始める前から小麦アレルギーを持っている事が多いです。
成長と共に治りますが、重症の子は小学生になっても続く事もあります。
I型 グリアジン
グルテニン
アルブミン
グロブリン

症状

アレルゲン物質の性質

高熱で焼いても抗原性は低下しません。

共通抗原

ライ麦や大麦と共通抗原性があります。

対策

小麦が消化され、アレルゲンとなるタンパク質を分解できるようにする必要があります。サプリメントや生の大根などが有効です。これらに含まれているジアスターゼはタンパク質の分解を助けます。

グルテン不耐症について

グルテンとは、小麦アレルギーのアレルゲン物質であるグリアジンとグルテニンに水を加えてこねることによってできる物質です。
グルテン不耐症は、グルテンを消化するために必要な物質が体の中で不足することが原因で起きます。これは消化器系の問題であり、免疫や抗体とは関係ないのでアレルギーではありません。
主な症状としては、腹痛、下痢、便秘、腸の不調などの消化器系症状を中心とし、その他にも頭痛、めまい、疲労感、倦怠感、うつ症状などの中枢系の症状も出ます。人種によってグルテン不耐症の割合は異なります。これは、人種によってグルテンを消化できる物質を体内に持っている割合が異なるからです。
対処法としては、摂取量を少量にしたりなくしたりすることです。不耐症はアレルギーとは違い、少量の摂取にするだけで症状を防ぐことができます。

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