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減感作療法とは

減感作療法は、アレルゲンを少量ずつ体内に入れることで徐々に慣らし、アレルギー反応を抑えることを目的とした治療法です。アレルゲン免疫療法とも呼ばれています。主に花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支喘息に対して行われる治療法です。現時点では、唯一の根本的なアレルギー治療が可能な方法とされています。

メカニズム

そもそもアレルギーとは、本来無害なはずのアレルゲンを身体が外敵と認識してしまうことで起こるものです。そこで、アレルゲンを少しづつ継続的に身体に取り入れることで身体にアレルゲンが外敵でないことを認識させ、アレルギーそのものを改善しようというのがこの減感作療法です。このように、アレルギー症状を抑えるのではなく、根本からアレルギーを治療できます。

治療期間と効果

減感作療法は2〜3年以上の継続した治療が必要となります。また治療を全て受けたとしても、1〜2割の方には効果は見られないというデータもあります。しかし8割以上の方は大小ありますが効果があると言われています。

具体的な治療法ー 減感作注射

アレルゲンを含んだ注射液を、濃度を上げながら投与するというものです。週に一度の注射から始めていき、間隔をあけながら3年以上の継続的な投与を行います。

デメリット

  • 頻繁な通院が必要。
  • 注射そのものの手間や痛みがある。

具体的な治療法ー 舌下免疫療法

文字通り舌の下にアレルゲンを投与する減感作療法です。アレルゲンを含む薬液を2分間舌の下に保持してその後飲み込むという服用を毎日行います。

メリット

  • 自宅で可能な療法であるので、通院の手間が大きく省ける。
  • 1〜2ヶ月おきの通院で治療可能。

デメリット

  • 毎日薬を服用することは面倒と感じる方には辛い治療法である。
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