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アレルギー検査&舌下免疫療法体験記

(高2・T)に引き続き、(高2・F)もアレルギー検査を受けてみました。

検査を受けるきっかけ

私が検査を受けたきっかけは、以下の3つあります。

  • 食物アレルギー
    ⇒キウイと山芋を食べたら、喉のイガイガ(かゆみ)や、じんましんなどのアレルギーの様な症状が小さい頃に出たらしく、食べることを避けていた
  • 花粉やハウスダスト
    ⇒花粉やハウスダストのアレルギーがひどく、非常に辛い思いを毎年していたので、検査結果の程度によっては舌下免疫療法の検討をしたいと思った
  • 犬・猫アレルギー
    ⇒父が猫を飼いたいと言い出し、もし飼った後で、吸入系のアレルギーが多い自分に猫アレルギーがあることがわかったら大変なので、検査をして確かめたかった

以上の3つの理由から、アレルギー検査を受けることにしました。なお、(高2・T)の場合は耳鼻科で受けて吸入系のみの検査でしたが、私は食物アレルギーの検査も受けたかったので家の近くの内科で検査を受けることを決めました。

問診から、検査まで

都合の合う日時に予約をとって、病院に向かい、まずは問診を受けました。そこでは、自分の症状を言い、先生とよく相談して、検査を受けることになりました。
検査は採血のみで、すぐ終わりました。1週間後くらいに結果が出るといわれ、1週間後に予約をして家に帰りました。

検査結果

検査の結果は、以下のようなものでした。

やはり、予想していた通りスギとハウスダストのアレルギーはクラス4である程度深刻でした。
しかし、ダニのアレルギーがあることは予想していなかったので、驚きました。
食物アレルギーがほとんど無かったことは、私にとっては朗報でした。リンゴのアレルギーが少し出ていることは少しビックリしましたが、先生によるとこの程度のアレルギーは全然問題ないそうです。

舌下免疫療法の検討

前述した通り、スギ花粉アレルギーが深刻なものが検査結果からも確かめられたので、舌下免疫療法の実施を先生と検討しました。
舌下免疫療法は、毎日舌の下にスギ花粉のエキスを垂らして体に慣らすもので、3年以上の継続が必要です。
毎日の服用を3年間続けるのは、毎日継続することが苦手で三日坊主になることが多い私にとっては難しいものだとは思いましたが、毎年苦しんでいる花粉症が若い内に少しでも緩和すればよいな、と思い舌下免疫療法に取り組むことを決断しました。

舌下免疫療法体験記

検査結果をもらったその日から、舌下免疫療法を始めました。まずは、薬に関する冊子を渡され、読むように言われました。その後、処方箋を渡され近くの薬局に薬を取りに行きました。
その後病院に戻り、服用方法を教えてもらい、実際に服用するように言われ、院内で服用しました。服用後、万が一深刻な副作用が起こったときのために30分院内にいるように言われ、待合室で30分過ごしました。
30分経過後、診察を受け身体に問題ないことを確認してから、家に帰りました。
その際は、薬の処方と経過確認のために一週間後再び通院するように言われました。

舌下免疫療法について

舌下免疫療法は、アレルギー図鑑「減感作療法」項目内でも説明しているので、ここでは、具体的な実際の舌下免疫療法のやり方を紹介します。
服用を始めてから2週間は、増量期といい専用のボトルを日を重ねる毎に量を増やして服用する期間です。1日目と2日目は1プッシュ、3日目は2プッシュ…といった具合です。この増量期は、開始から1週間後にボトルを替えその後1週間続くので、合わせて2週間です。この間に身体に薬を慣れさせるものだと思われます。


開始から2週間後は、維持期に入ります。維持期では薬液が使い切りのチューブになり、服用する量が一定になります。

また、薬は、冷蔵庫での保存が必須で、少々煩わしさを感じます。
服用に関する制限(服用前後2時間は入浴や激しい運動、アルコール摂取禁止)があり、もしも副作用が寝ている間に起こると睡眠の阻害になるため、朝服用することを勧められました。服用に関する制限によっては朝風呂をしたりすることはできなくなってしまいますので、それらの点はしっかり理解する必要があります。

その後の経過

薬に日付を書いて服用を管理し、途切れることもなく毎日薬を服用できています。この文章を書いた時(2018年1月上旬)には服用開始から約2か月経っていますが、目立った副作用もこれまでにありませんでした。

考察・まとめ

今回、私はアレルギー検査を受け「自分のアレルギーを知り」、舌下免疫療法で「アレルギーを改善しようとする」一連の流れを体験しました。
「共生するには」などでも扱いましたが、このような流れは、アレルギーとうまく付き合う上で大切なことであるといえます。
検査を受けて自分のアレルギーを知ることができて満足していますし、それに対しての対処を自分で考えることもできました。例えば、ハウスダストアレルギーとダニアレルギーを自覚して、病院の先生とも相談して考え、空気の環境や湿度を改善するために加湿空気清浄機を購入し、運転させました。また、ダニが発生する環境を学びできるだけダニがいないような環境にしました。これにより、長年悩まされていたくしゃみが少し改善し自分のQOL(生活の質)が上がったと感じました。
(2年・T)のアレルギー検査体験記でも触れていますが、自分のアレルギーを改善するためには自分のアレルギーを知ることが一番早道ですし、すっきりした気分になります。
この経験を踏まえて、アレルギーに悩まされている方は、アレルギー検査を一度受けてみることを強くお勧めします。(高2・F)

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