まろの詩講座〜島崎藤村バージョン〜  つづき

暮れ行けば浅間も見えず

詩の中の風景:

 まだ明るくて、宿から浅間山がみえている。

実際の風景:

 夜、バーで藤村が、昼間見た浅間山のあるほうをむいてお酒を飲んでいる。この時は、もうすかっり暗いので、闇にまぎれて浅間山は見えない。

 

 

 ここでも、否定語がつかわれてるまろ。詩や短歌や、俳句は、ないものをさも、あるかのように歌うことができる。この部分も、英語に訳すと、見えない(見えず)のないの訳・NOTが浅間山よりさきに、来てしまい短歌や詩の面白みが全然なくなってしまうまろ。