神々 まじない |
*ここで紹介するのは、アッシリアの神のみとし、バビロニア全体の神や神話に関しては後日追加するコンテンツで詳しく解説しようと思います。 アッシュール アッシリアの最高神。男神。紀元、名前の由来、性格などは諸説ある。 同名の都市、アッシュールの守護神。初めて文書に登場するのはウル第3王朝時代(紀元前21世紀頃)。 アッシリアとその植民地以外では、ただの一地方の神としか思われていなかったようだ。 13世紀頃、バビロニアの最高神であったエンリル神と結びつき、前9世紀頃バビロニアの至高神アヌの父・アンシャル神と同一視されるようになる。 配偶神(妻)はイシュタル女神。 造形表現では、太陽をかたどった円盤に翼をつけることで表現される。 イシュタル 戦争と豊穣と性愛を司る女神。好戦的な性格で、ライオンを象徴とし、しばしば顎髭を持った女神として描かれる。 ニネベの守護神。 バビロニアの聖典では「万軍を率いるもの」、「女神の中の女神」、「力を与えるもの」などとして讃えられる一方で、聖書には「バビロンの大淫婦」、「大いなるバビロン」、「淫婦たちの母」と記されている。ちなみに、旧約聖書ではイシュタルは讃えられ、彼女に関する讃美のほとんどは旧約聖書に記述されていると言っても過言ではない。 ニヌルタ 狩猟や戦いを司る神。「ギルガメシュ叙事詩」第十一書板の洪水神話では、暴風雨を呼び積極的に大洪水を起こした神々の一人として書かれている。 カラクの守護神。 父はエンリル、母はベートレ・イリー、妻は医療の女神グラあるいは女神ババ。 ナブ 知恵の神、書神。文字、天文学、人の運命を司る。農作の神でもある。 配偶神は知恵の女神タシュメトゥム、または穀物の女神ニサバ。 カラク・ニネベに神殿がある。 タシュメトゥム(タシュミット Tashmit) 知恵の女神。「偉大な耳を持ち、野獣の角を掴み、言葉と沈黙の力を暗示している」。 ナブの妻。ニネベに神殿がある。 |
●精霊● 前6世紀頃の円筒印章には、二対翼の精霊が両手に鳥や有翼の精霊を把持している図柄がよくみられる。 それらの絵柄には、なんらかの魔除けの意味があったと思われ、古代オリエント一帯で似通った絵柄の印章や皿絵が見つかっている。 ●鎮魂獣● 鎮魂獣とは、墓を守るために入り口に置かれた魔よけの像。多くの場合人面獣身。 アッシリアでも、墓ではないが神殿の門に人面獣身の像が置かれていた。 |