アッシリアの国家体制等
 top > 古代文明 > アッシリア > 国家


アッシリアの国家体制等



地理
政治
軍事


地理

アッシリア帝国は、ティグリス・ユーフラテス川沿岸の地域に栄えた。
両川の沿岸地域は、デルタと呼ばれる、ティグリス・ユーフラテス川に運ばれ沈殿した泥に覆われた土地だった。
アッシリアは土地的に、非常に豊かな国家だった。
戻る


政治

(アッシリアの行政体制に関する詳細は不明です。
研究は日々続けています。判明し次第追加します)
●刑法●
中期アッシリアの法書によれば、当時のアッシリアの刑量は非常に過酷だったようだ。
●国粋主義政策●
国粋主義とは、自国の文化的や政治的伝統の独自性、優越性を強調し、それを政策や思想の中心的価値と考える思想。
アッシリアには、アッシュール神への帰依にもとづく国粋主義政策をとる王が何人か立った。アッシュールナシルパル2世、ティグラトピレセル3世、センナケリブ王などがそれである。
戻る


軍事

●前2千年紀・発展期の軍隊●
前2千年紀、アッシリアは多くの領土を手に入れ急激な発展を遂げた。
当時の軍隊は、戦車隊と歩兵を中心としていた。
戦車隊は、馬を使用していた。その馬はアッシリアの土地貴族が供給していた。
歩兵は自由農民を中心としていた。
また、アッシュールの裕福な市民や神官達の支援を軍資金としていたらしい。

●アッシュールナシルパル2世の大遠征●
大征服王達の先頭に立つ王、と評されるアッシュールナシルパル2世は、戦術上・軍事技術上の改革を行った。
具体的には、
・戦車隊、歩兵の他に初めて騎兵隊を導入した。
・都市攻防用の動く重破壊槌を初めて用いた。
などである。
●アッシリアの狼●
詩人・バイロンの言葉「アッシリアは羊の群に襲いかかる狼のようにやってきた」から発したものと思われる。
王は、反乱住民に対して徹底した残虐行為を行い、また、住民根こそぎの大量強制移住政策をとった。
具体的な文献はないが、反乱住民に対して串刺し・皮剥ぎなどを行ったというから、それらの行為はおそらく軍部が実行したのであろう。

●ティグラトピレセル3世の改革と軍備改善●
ティグラトピレセル3世は、軍政上の大改革軍備改善を行った。
「改革」の内容は、属州や臣従国で徴募・訓練された常備軍をアッシリア軍隊の主力とする、というもの。つまり、これによりアッシリア軍隊の中心となるのは本国の国民ではなく、いわば植民地の人々になったわけである。
また、この頃欧州には鉄が出回り、いわゆる鉄器時代を迎えていた。そこで王は、武器や防具に鉄製品を取り入れ、鉄器時代の先端をいく軍備を整えた。
戻る



 top > 古代文明 > アッシリア > 国家