地理 政治 産業 |
周囲は砂漠と岩山だった。 ただ、オアシスなどで果物の栽培ができる程度には豊かな土地だった。 |
ナバテアの王は世襲制だった。しかし王の力はあまり強くなく、商業貴族が大きな勢力を誇っていた。 首都・ペトラ以外の各都市には王の代官が在住していた。騎馬部隊が存在し、彼らが隊商路を守っていた。 ペトラには国際司法裁判所とでも呼ぶべきものがあった。 王国成立以前、ナバテア族は長老達によって率いられる部族社会であった。 |
ナバテアの主収入は、貿易(香料が中心)と関税だった。 市民の大部分は隊商活動に従事し、商人達はエーゲ海域・地中海付近に拠点を持って活発に商業を行った。また、一部の市民は農業(ブドウ、イチジクなどの果樹栽培)や馬(騎馬部隊のため)の飼育、土器を造ったりもした。 |