ペトラ マダイン・サリ 遺跡のつくりかた |
ヨルダン南部、岩山の谷間にある。 現在名はワーディー・ムーサー(アラビア語)。旧約聖書のセラと酷似しており、同一であるとの見方も強い。 ナバテア王国の首都、隊商都市として前2〜後3世紀に栄えた。 現在遺跡として残っているのは、列柱の大通り、劇場、神殿、霊廟、浴場、碑文、墓などの2〜3世紀に造られた建造物である。 映画「インディ・ジョーンズ」のロケ地として使用され、多数の観光客が訪れている。 |
ペトラから400キロほど離れたところに位置する、隊商都市。 古代名はヘグラ。マダイン・サリというのは「サリの町」という意味。 ペトラと違い無名で、研究も進んでいない。 建造物の内部は、5m四方ほどの四角い部屋(天井は2mほど)の壁に墓が設置されている。 マダイン・サリ周辺からは、南アラビア文字と言われる文字が多く発見されている。 |
ナバテアの遺跡というのは、実に奇妙な構造である。 写真を見たことのある人は知っていると思うが、岩山の断面をくりぬいて造ってあるのだ。 このような遺跡は、 1.岩山を削り落とし、垂直の絶壁をつくる。 2.削り落とした後の壁面を綺麗に仕上げる。 3.壁面に建物の輪郭などの下絵を描く。 4.下絵に沿って岩を掘っていき、浮彫上に建物の輪郭や装飾を掘り残していく。 のようにしてつくる。 |