マザーテレサ


Mother Teresa (1910〜1996)
本名: Agnes Teresa

生き聖人と呼ばれていたマザーテレサは裕福な家庭に生まれながらも生涯をインドの人達のために尽くした。1910年にマケドニア(ユーゴスラビアの地方)で生まれた彼女は18歳でアイルランドのロレッタ修道会に参加し、インドへ派遣された。その一年後、シスターとなり名前をテレサと改名する。そして、ダージリンへの道中、汽車の中で「神の声」を聞き、修道会を出て、貧しい人、困っている人たちを助けることを決意する。その後、カルカッタにあるスラム街に移り住む。そして、孤児やハンセン病の人々の為に救済活動をはじめる。

とても貧しい人に奉仕する「神の愛の宣教者会」を開設する。その頃から、マザーテレサと呼ばれるようになる。そして、1950年にインド国籍を取得する。1952年に行き倒れの人々や重症の人々を収容する「死を待つ人々の家」を設立した。
その時、「この世の最大の不幸は貧しさでも病気でもありません。自分が誰からも必要されていないと感じることなのです。」と、その時コメントされた。その3年後、孤児を救済する為に「聖なる子供の家」を開設する。1979年に「高貴な人間愛の象徴」としてノーベル平和賞を受賞する。受賞にあたり「私は受賞者に値しませんが、貧しい人々に代わって、この名誉ある賞をいただきます。私は、社会に望まれず、愛されず、顧みられていない、と感じているすべての人々。社会の負担となってみんなから避けられている人々、お腹をすかせている人々、障害者、盲人、ホームレスなど。こうした人々の名において、ノーベル賞を受けることを、有難く思っています。」とコメントされた。1982年にマザーテレサは日本を訪問された。その時に、長崎の原爆資料館を見て「原爆は、悪魔の行為です。核を作った人、使った人は、どういう結果をもたらすか、資料館を見て欲しい。」と言われた。彼女は、1983年にローマ法皇と会見中に初めて心臓発作を起こした。そして、1996年・秋に心臓発作で亡くなられた。