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建物と地盤 | ||||||||||
地震年表 |
地震が起こると地盤が揺れ、その上に建っている建物も揺れます。このとき、建物の「相性」がうっかり地盤と合ってしまうと建物は大きく揺れてしまい、最悪の場合壊れてしまいます。 ところで、「相性がうっかり合う」とは一体どういうことでしょうか? 全ての物は最も揺れる周期を持っており、それぞれ最も大きく揺れる揺れの往復時間が違います。つまり建物も最も大きく揺れる周期を持っています。これを建物の固有な揺れの周期と言うことで「固有周期」と呼ばれます。 例えば、振り子で考えてみましょう。ただ振り子を揺らすより、揺れに合わせて手で揺らすと振れ幅が大きくなるはずです。 この固有周期は一般的に、建物が揺れにくいよう「かたく」作られていると短くなり、揺れやすいように「やわらかく」作られていると長くなる傾向があります。そして最も揺れるのは、建物の固有周期と地盤の卓越周期が一致するときです。つまり建物の固有周期と地盤の卓越周期を離せばいいのです。 だから、背の高い建物の方が背の低い建物より倒れやすいイメージがありますが、建物の高さと被害は(転倒時の被害は別ですが)直接結びつきません。
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