小惑星が地球に衝突する可能性はあるか?


1908年にシベリアのツングースカで起きたものは、幸いに森林に落ちたからあまり被害が出なかったものの、もしも大都市に落下していたら、大変な被害を及ぼしていたことでしょう。
地球に衝突する隕石で、直径500メートル程になっていくと、途中で燃え尽きてしまうことはほとんどありません。これによって開放されるエネルギーは、1万メガトンにもなり、人類が絶滅してしまう可能性があるのです。
 地球の周りには、たくさんの小惑星が現在までに約7000個発見されています。そして、各小惑星はそれぞれにだ円軌道を持っているため、地球の近くにまで入り込むものもあります。実際、観測史上最も地球に接近した「1994XM1」という名前が付けられた小惑星は、地球から十万キロあまりの場所を通りました。これは地球と月の距離(三十八万キロ)の三分の一にも満たしていません。そのほか過去十年間には、ほかに三個の小惑星が月より近いところを通過しています。ちなみに、2000年六月にも、49万キロメートルまで接近した小惑星「2000QW7」がありました。


このように、地球はいつも隕石の衝突に脅かされています。しかし、小惑星の軌道を正確に求めれば、「いつ、その小惑星がやってくるか」を、知ることができます。