リトルボーイ
ファットマン
原子爆弾の説明
広島に投下されたリトルボーイは, 『小さな男の子と呼ばれていました。最初は細長い形をしていたので『シン・マン』と呼ばれていたのですが、開発が進むうちに最初の形より短くなったのでリトルボーイと呼ばれるようになったのです。長さ320cm、重さ4tの砲弾型爆弾です。砲弾型爆弾とは、ウランの半分を砲弾(図の3)にして、もう半分を標的(図の2)にして、起爆装置(頭の中の5番)発射する爆弾のことです。この爆弾に使えるのはウラン235という種類だけで、これは自然界の天然ウランの中にわずかに含まれているだけなのです。しかし、天然ウランの中からウラン235だけを取り出すのは難しいのです。これを取り出すための技術開発が原爆製造の大きな鍵だったのです。 長崎に投下されたのは、ファットマン(Fat man)『太った男』と呼ばれていました。長さ325cm、重さ4.7tと広島に投下されたリトルボーイ(Little boy)よりも大きいのです。ファットマンの種類は『爆縮型(ばくしゅくがた)・プルトニウム爆弾』で、広島の『砲弾型(ほうだんがた)・ウラン爆弾』よりも簡単に作ることができたので以後たくさん作られるようになったのです。爆縮型の構造は、球体内部(図の4の所)にセットしたプルトニウムを火薬(図の4)の圧力で球の中心に向けてして密度を高めて爆発させようというものです。プルトニウムは核分裂しやすい物質で、爆弾の原料によいのですが、自然界にはない物質で大量生産するには原子炉を開発し、プルトニウムを作るしかなかったのです。
各部の説明
1、ポロニウムとベリリウム(中性子発生源)
2、ウラン235(標的の部分)
3、ウラン235(砲弾の部分)
4、高性能爆薬(機内で取り付けた。)
5、起爆装置(機内で取り付けた)
1、プルトニウム(ソフトボール大の大きさ。二つの半球。)
2、ポロニウムとベリリウム(ゴルフボール大の大きさ。)
3、爆薬(種類の違う爆薬が32ヶ所についている)
4、ウラン・タンパー(反射材)

参考文献
題名 原爆災害ヒロシマナガサキ
編集 広島市長崎市原爆災害詩編集委員会
発行 1985年7月30日 第1版

Copyright(C) 2002  ThinkQuest@JAPAN2001 Team 40234  All Rights Reserved.