急性および慢性出血性貧血

 

急性の場合

急激に大量の出血がある外傷時や手術直後にはショック状態で貧血はあまり激しくなく、 血圧や体温の下降、脈拍の増加などにより、2〜3日後はじめて貧血の症状があらわれます。 この場合、救急処置として外傷の場合は止血処置を行わない輸血や補液保温を行って 血圧や体温を保持することが必要となってきます。

慢性の場合

慢性の出血には胃潰瘍(イカイヨウ)や十二指腸潰瘍(ジュウニシチョウカイヨウ) からの出血や喀血(かっけつ)などの異常出血があります。この場合には体外に少量ずつ 失われので気付かないことが多いのですが、長期間続くだめに貧血がいちじるしくなります。