一寸法師注釈集

一寸法師原文の注釈集です。分からなかった単語はどれくらいありましたか?
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意味
一寸法師 江戸初期の御伽草子の短編。身長約三センチメートルの小さな男児。両親が住吉神社にお願いして授かった「申し子」と呼ばれる生まれながらにして普通の人間とは違う特別な力と運命をそなえた子供の話。日本の昔話には、指太郎や五分次郎(一寸法師の半分の身長)、豆蔵などというとても小さな男児が、勇気と工夫で困難を乗り越えて立身出世をとげる「小さ子」の話がある。一寸法師の話もそうした物語のひとつ。
中ごろ それほど古くない頃
おほぢとうば おじいさんとおばあさん
住吉神社 一寸法師に出てくるおじいさんとおばあさんがお参りした神社。もと摂津の国の一の宮であり、現在大阪府大阪市住吉区にある。伝説では神功皇后の創建といい、国家を守る軍神、公開の安全を守る神、和歌の神、子宝を授かる神として古くから広く信仰されてきた。
いつくしき かわいい
あさまし 驚きあきれる
たたならずなりぬれば ただごとではない
やがて そのまますぐに
ふびん 気の毒
「人生わずか五十年」 このことわざは昔の人の一生の短いことのたとえ。つまり、一寸法師に出てくるおばあさんは四十一歳で高齢出産であった。また、平安時代以降、男子は十二〜十六歳で元服(服を大人用のものに改め、髪を結い上げて冠をかぶり、幼名を実名に変える)して成人となったことが認められた。女子も十二〜十五歳で髪上げ(少女時代の垂れ髪を結い上げ、裳をつける)して成人となった。つまり一寸法師も宰相の姫も結婚してもよい年齢に達したわけである。
おはします いらっしゃる
思ひ 好きになる
とどむ とどめる
うちまきの米 邪神・悪神のたたりをはらうときに、まきかけるための米。または神前に供えるために用意された米。つまり、一寸法師にとって大切なもの。
失う 死ぬ。ここでは殺すこと
風情 様子
とやせんかくもせん ああしようかこうしようか
おぢをののく おじけづいて。しりぞく。
打出の小槌 :打てば何でも欲しい物が出たり、願いが叶ったりという宝の小槌。鎌倉〜室町時代の他の古典文学にも、鬼が持つ打出の小槌が出てくる。室町時代に盛んとなった大黒(七福神の一人で、大黒天のこと)信仰の反映がみられる。
北西
やうやう ようやく。しだいに。
内裏 宮中(帝が住むところ)
参内 宮中へいくこと
おくる 取り残される。死に遅れる。
めでたし (愛する気持ちがはなばなしい)立派
かしづく 大事にする。かわいがる。
よろづ人 たくさんの人
いみじ 1.ひどく悪い 2.ひどく(大変) 3.大変良い 
よもあらじ よもやあるまい