<<栄養失調の症状とは?>> |
十分なタンパク質、エネルギーが不足すると、以下のような症状が現れます。
○外見 | おなかがふくれる、顔がむくむ、目がうつろになる、髪の毛が色あせる、皮膚に張りがなくなる、唇や頬がささむける、髪の毛にシラミがつく |
○体内 | 脂肪が失われやせ衰える、内臓が影響を受けて肝臓がしぼみ胃酸の出が悪くなる、腸の吸収能力が弱くなり下痢が起こる、血圧が下がる、脱水症状になる、体力・気力を失う |
ミネラル(鉄分、亜鉛、ヨウ素など)やビタミンなどの微量栄養素が不足した場合、以下のような症状が現れます。
○ヨウ素の不足 | クレチン病(クレチン病とはヨウ素の欠乏により甲状腺の機能低下により体が小さく、皮膚が異常にむくみ、知能障害を生ずる病気。主に幼児に多い)、甲状腺腫(ヨウ素の不足により甲状腺がヨウ素を集めようとして肥大することにより首の部分がはれる病気) |
○鉄分の不足 | 貧血症 |
○ビタミンAの不足 | 夜盲症(網膜の機能が低下することによって光を感じる能力が弱まり、暗さになれることができにくくなる病気)
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<<栄養失調の影響>> |
妊娠・出産・授乳時・成長期に十分に栄養がとれないと、以下のような影響が現れます。
○妊娠・出産・授乳期 | 妊娠中に十分な栄養をとれないと、死産や母親自身の出産時の死亡の原因になります。また、授乳中も栄養豊富な食事をとらないと母乳の出が悪くなります。 |
○成長期 | 栄養失調の母親から生まれたり、未熟児で産まれてきた子供や、5歳までに栄養失調に陥った子供は死亡率が高く、多くの場合は十分な成長ができません。 幼い頃の栄養失調の影響は、成人になってからも発育不良として残ります。 成長期に十分な栄養を与えられないと、体が萎縮して身長や体重が十分に増えません。脳の機能に障害を与え、後から栄養補給をしても知能障害などが残ることもあります。
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