世界人口60億人のうちおよそ8億3000万人の人々が栄養不足で、そのうち7億9100万人は発展途上国に暮らしています。つまり、世界の7人に1人、発展途上国では5人に1人が、飢餓状態にあるということになります。そして、栄養不足の人々が最も多く住んでいるのがアジア大平洋地域です。 また世界には、国内総人口の35%以上の人たちが栄養不足の国が27カ国ありますがそのうち、21カ国がアフリカに集中していて、アフリカの国々は総人口に対する栄養不足人口の割合が高くなっています。


○アジア大平洋地域の栄養不足人口5億2500万人(全人口30億人のうち17%)
栄養不足度の高い地域:北朝鮮、モンゴル、カンボジア、バングラディッシュなど
栄養不足度が高くなる可能性の高い地域:タジキスタン、パキスタン、イラン、アルメニア、グルジア(2000年からの干ばつによる)

○サハラ以南アフリカの栄養不足人口1億8000万人(全人口5億3900万人のうち33%)
栄養不足度の高い地域:アンゴラ、コンゴ民主共和国、ブルンジ、シエラレオネ、ソマリア、スーダン、エチオピア、エリトリアなど

中近東および北アフリカの栄養不足人口3300万人(全人口3億6000万人のうち9%)
栄養不足度の高い地域:アフガニスタンなど

中南米及びカリブ海の栄養不足人口5300万人(全人口4億8100万人のうち11%)
栄養不足度のやや高い地域:ハイチ、ニカラグア、ボリビア、ホンジュラスなど
旧ソビエト連邦、東ヨーロッパの国々では、経済状況の悪化から過去10年間で栄養不足人口が増加しています。


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