○海外使用不可○
日本の携帯電話を海外に持っていってもなぜ使えないのか?単にその国の交換機に登録していないと
言うことではなく、根本的に技術面に問題があります。
日本のデジタル携帯電話はPDC呼ばれ、NTTドコモが開発しました。これに対し欧州ではGSM、米国では
IS-54という方式です。これらの方式には全く互換性がありません。使用周波数はどれも800MHzで、
接続方式もTDMAと共通な部分も見られます。では何が違うのでしょうか?
それは、1台の携帯電話で使われている周波数帯域と音声符号化方式です。基本的な構造は同じでも
使っている周波数帯域と信号といった規格が違っていれば合うわけがありません。
米国のcdmaOneと日本のcdmaOneでは周波数帯が違うのでこれも使えません。
こうしたことから世界中で使える携帯電話を望む声があがるのも無理はありません。
しかし、それを実現しようとしてもその周波数帯が他の国では別のシステムに割り当てられていたりと、
導入に踏み切るのは難しいのです。
そんな中で、欧州で使われているGSM方式が広く普及しており、現時点での国際標準に1番近いシステムである。
NTTでは国外でも使える携帯電話としてPDCとGSM,およびPHSとGSMというデュアル(複合)端末の開発を
手がけたこともある。
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