登場人物の分析
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三章〜七章



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登場人物リスト その1
第一章〜第二章


先生ジョバンニカムパネルラザネリ博士だぶだぶの白いシャツを着た人高い卓子に座った人青い胸当てをした人


せんせい [先生]
出てくる場所:午后の授業

ジョバンニ達の理科の先生。星図や模型を使いながら、丁寧に銀河についての授業を行う。 



ジョバンニ
出てくる場所:午后の授業、活版所、家、ケンタウル祭の夜、天気輪の柱、
銀河ステーション、北十字とプリオシン海岸、鳥を捕る人、ジョバンニの切符

 この物語の主人公。病弱な母を気遣い、生活を背負っている。新聞配達や活版所での仕事に精を出す。カムパネルラとは親友であり、幼い頃はよく遊んでいた。近頃は仕事がつらく、カムパネルラともあまり話せないでいる。他の生徒に思ったことを言えない事が多い。父、母、姉、自身の四人家族。父はカムパネルラの父との古くからの知り合い。北の方へ漁に出ていると言われている。生徒からは父のことで冷やかされている。
 旅の後半から自分自身の心情やさいわいについて考え込むことが多くなる。
 彼の名前は、聖書の黙示録で知られるヨハネのイタリア名に由来している。ヨーロッパ諸国ではもっともポピュラーな洗礼名である。他にも名前の由来とされる説は存在している。詳細は用語辞典にて。




カムパネルラ
出てくる場所:午后の授業、家、ケンタウル祭の夜、銀河ステーション、北十字とプリオシン海岸、鳥を捕る人、ジョバンニの切符

 この物語の副主人公。優しい心を持つ、大人びた少年。ザネリを助けようとして川に飛び込むが、溺れてしまう。ジョバンニとは幼い頃からの親友である。近頃は他の友達との手前、ジョバンニとあまり話す機会が無い。母親を亡くしている。
旅が始まる時からお母さんのことを気にかけ、幸について考えている。彼は初めから旅の意味に気づいている。
 彼の名前は、17世紀のイタリアで反宗教改革の受難を生き抜いたカンパネッラに由来している。詳細は用語辞典にて。




ザネリ
出てくる場所:午后の授業、ケンタウル祭の夜、銀河ステーション、ジョバンニの切符

  ジョバンニをからかう同級生。走るときはまるで鼠のよう。ケンタウル祭の夜川に落ちてしまうが、カムパネルラに助けられ一命を取りとめる。
 彼の名は、バリトン歌手のR・zanelliがヒントになっているのかもしれない。R・zanelliはメトロポリタン歌劇場などで活躍し、柔らかく力のあるバリトンで人気があった。(参考:宮沢賢治語彙辞典294p)




はかせ [博士]
出てくる場所:午后の授業、ジョバンニの切符

  カムパネルラの父。書斎を持っている。カムパネルラは父の書斎から銀河が載っている巨きな本をもってきて、ジョバンニと共に眺めたことがある。
 物語の終盤では、ジョバンニに彼のお父さんが近いうちに帰ってくることを教えてくれる。




だぶだぶのしろいシャツをきたひと [だぶだぶの白いシャツを着た人] 
出てくる場所:活版所

 活版所で働いている、ジョバンニに賃金として銀貨をわたす人。入り口の計算台に居る。

  だぶだぶの白いシャツを着た人の台詞はありません。



たかいつくえにすわったひと [高い卓子に座った人] 
出てくる場所:活版所

 活版所で働いている、ジョバンニに仕事を渡す人。入り口から三番目の高い卓子に座っている。




あおいむねあてをしたひと [青い胸当てをした人]
出てくる場所:活版所

活版所で働いている。ジョバンニを虫めがね君と呼ぶ。


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