登場人物の分析
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八章〜九章(中)



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登場人物リスト その3
第八章〜第九章(中)

鳥捕り車掌燈台守タダシ青年かおる子信号手年寄りらしい人インディアン工兵白い着物の人


とりとり [鳥捕り]鳥を捕る人
出てくる場所:ジョバンニの切符

 茶いろの少しぼろぼろの外套を着ている、赤髯のせなかのかがんだ人。白い巾でつつんだ荷物を二つに分けて肩に掛けていた。河原にたって、鷺や雁などの鳥を捕まえている。捕まえた鳥を食べ物(お菓子)として売る。雁がよく売れるらしい。ジョバンニたちにも鳥を差し出してくれた。職業柄、鳥の話をよくしている。突然列車からいなくなったり、あらわれたりする、神出鬼没な人。
 




しゃしょう [車掌]
出てくる場所:ジョバンニの切符

  赤い帽子をかぶったせいの高い人。切符をチェックする。南十字に到着する時刻を教えてくれる。




とうだいもり [燈台守]
出てくる場所:ジョバンニの切符

 鍵をもった人。燈台看守とも呼ばれる。乗客に黄金と紅でうつくしくいろどられた大きな苹果を配る。
 




タダシ [タダシ]
出てくる場所:ジョバンニの切符

  つやつやした黒い髪の六つばかりの男の子。赤いジャケットをきている。かおる子からは、たあちゃんと呼ばれている。思ったことを素直に口にする。青年から降りるように言われた時は「もう少し乗ってるんだ」と駄々をこねる。




せいねん [青年]
出てくる場所:ジョバンニの切符

  黒い洋服をきちんと着ている。背が高い。姉弟の家庭教師をしている。三人が乗っていた船が氷山にぶつかったため、銀河鉄道に乗ることになった。彼らの置かれた状況を姉弟や乗客にそれぞれ丁寧に説明する。神さまのところへ行くため、サウザンクロスで下車する。




かおるこ [かおる子]
出てくる場所:ジョバンニの切符

 十二ばかりの眼の茶いろな可愛らしい女の子。黒い外套を着ている。男の子の姉。二人の母親は亡くなっている。二人の家族には他に父と、きくよという名の姉がいる。きれいなもの、生き物などに興味を示す。
 




しんごうしゅ [信号手]
出てくる場所:ジョバンニの切符

 寛い服を着て赤い帽子をかぶっている。両手に赤と青の旗をもち、そらを見上げて渡り鳥へ信号している。青い旗を振ると鳥が飛んで行き、赤い旗を振ると鳥の群れの動きは止まる。
 




としよりらしいひと [年寄りらしい人]
出てくる場所:ジョバンニの切符

  他の乗客とおしゃべりをしている。鉄道が走っている地域のことをよく話す。鷺の停車場を過ぎたあたりはひどい高原らしい。農作物を栽培するためにはかなり手間がかかる。




インディアン

出てくる場所:ジョバンニの切符

 白い鳥の羽根を頭につけ、たくさんの石を腕と胸にかざり、小さな弓に矢を番えて鶴を追っている。
 

インディアンの台詞はありません。



こうへい [工兵]
出てくる場所:ジョバンニの切符

  星のかたちとつるはしを書いた旗をたてている。河原で発砲し、架橋演習の練習をしている。発砲すると、大きな鮭や鱒がきらっきらっと白く腹を光らせて空中に抛り出されて円い輪を描いて水に落ちる。

工兵の台詞はありません。



しろいきもののひと [白いきものの人]
出てくる場所:ジョバンニの切符

 神々しさを漂わせている。サウザンクロスで、十字架の前の天の川を、手を伸ばしながらわたってくる。乗客は天の川の渚にひざまずいていた。

白いきものの人の台詞はありません。

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