+ 午 后 の 授 業 +
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銀河鉄道巡りの旅
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「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」

先生は、黒板に吊した大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河帯のようなところを指しながら、みんなに問をかけました。

「ジョバンニさん。あなたはわかっているのでしょう。」ジョバンニは勢よく立ちあがりましたが、立って見るともうはっきりとそれを答えることができないのでした。

「このぼんやりと白い銀河を大きないい望遠鏡で見ますと、もうたくさんの小さな星に見えるのです。ジョバンニさんそうでしょう。」
ジョバンニはまっ赤になってうなずきました。




授業の終わりのチャイムが鳴った…⇒



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