銀河鉄道巡りの旅
+ 北 の は て の 海 +

 「ああ、ぼくたちはそらへ来たのだ。わたしたちは天へ行くのです。ごらんなさい。あのしるしは天上のしるしです。もうなんにもこわいことありません。 わたくしたちは神さまに召されているのです。」
 「氷山にぶっつかって船が沈みましてね…。わたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから前にいる子供らを押しのけようとしました。 けれどもまたそんなにして助けてあげるよりはこのまま神のお前にみんなで行く方がほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。」



列車は次の停車場へと向かって進む…⇒