ノーベル週間について
式の模様  
(1).ノーベル・デイ
12月10日は、アルフレッド・ノーベルの命日で、「ノーベル・デイ」や「儀式の日」と呼ばれることもあります。平和賞を除く5賞の授賞式は、スウェーデンの首都ストックホルム市の都心にあるコンサート・ホールで行われ、平和賞の授賞式は、ノルウェーも首都オスロの都心の市庁舎ホールで行われます。ノーベル賞の招待客は全員、男性は燕尾服(ホワイト・タイの着用)を(ちなみに、1968年文学賞受賞の川端康成は、羽織袴で出席しました)、女性は、ロングドレスを着ることを義務付けられており、12月10日をはさむおよそ一週間を「ノーベル週間」と呼びます。その間、受賞者のさまざまな行事が行われるのです。
(2).晩餐会
授賞式が終わると晩餐会が行われ、受賞者は、そこの演壇で何か味のある話しをしなければならない決まりになっています。3分枠ですが、長くなるのが普通です。続いて、舞踏会が行われます。しかし、ダンスは田中耕一氏だけでなく、ほかの受賞者も不得意とする人が多いので、中にはダンスのレッスンをわざわざ受けるという受賞者もいるそうです。しかし、この晩餐会と舞踏会の参加を辞退した受賞者もいます。1903年受賞のキューリー夫妻と1973年受賞のマザー・テレサです。キューリー夫妻の場合、大学の授業を理由に辞退し、マザーの場合は、「そのような贅沢をするなら貧しい人に寄付してほしい」といって辞退しました。

行事の一つである「ノーベルレクチャー」では、各受賞者は賞を担当をするアカデミーで専門分野について講演をしなくてはいけません。服装は、カジュアルで構わず、若い学者の卵などのたくさんの人々が詰め掛けるところでカエルとびをする儀式があります。このカエル跳びには、未来永劫への躍進の意味を込めた「カエルメダル」がもらえます。(田中耕一氏は跳ばなくてもらえたそうです)

各受賞者は、朝の比較的早い時間にノーベル財団に出頭し、賞金受け取りの手続きをします。小切手のまま持ち帰ってもいいし、それがいやな場合口座に入金をしてくれるそうです。

参考文献「ノーベル賞」矢野暢