1905年に発表された「性欲に関する三つの理論」について、触れてみましょう。
フロイトは、セックスを単純に楽しむことは出来ないのか、と考えました。 その当時のセックスに関する考え方は性が異なる成人した二人が性器を結合させる、と言うことでした。正常な性行為をしない「倒錯者」や、同性もしくは同性の性器にしか心惹かれない人は存在は知られていたものの正しいとは考えられていませんでした。
そこでフロイトは、倒錯者と呼ばれる人を以下のように分類しました。
・対象倒錯 ・目標倒錯
前者は、同性愛者、後者は性器ではない体の一部によって満たされるフェティシストや、普通の行為の際には前戯とされる行為を性的な最終目標にしているサディストやマゾヒストなどがいます。