肛門期


肛門期は二歳から四歳くらいの間を言います。

ここでも、栄養摂取に似たようなことがおこります。今度は肛門期と言うくらいですから、排泄行為に関係しています。
乳児は排尿や排便することによっても快感を感じるのです。そのため出来るだけ大きな快感を得ようと、自分の意思で大便をためたり排泄したりするようにまなります。しかし、この場合も口唇期と同じく、自分のしたいときに排泄をして良いわけではありません。時と場合により、「良い子」と褒められたり、「だらしのない子」と叱られたりします。この段階で初めて、自分の欲求と社会的な観念との間で葛藤することになります。

また乳児には、自分の排泄物を汚いとは思っていません。むしろ自分の体の一部として、体内にとっておきたいという感情があります。教育された後であっても「贈り物」として考え、それを最初の「贈り物」として自分の大切な人(母親等)に与えるのです。

この時期に何らかの問題が残ってしまった人は、守銭奴でけちな人になったり攻撃的な人になったりします。