神通川とはどんな川?




 神通川は岐阜の川上岳を源流に、「宮川」という名前で流れ、
 富山県に入ってすぐのところで、平湯・神岡方面から流れてくる
 「高原川」と合流し、「神通川」になります。

 これを絵に描くと…


川は、川上岳(標高1625.9m)を源流とし、岐阜県高山市、古川町を抜け、
宮川村と県境を隔てる富山県細入村での断崖絶壁の壮大な峡谷を抜けた後、
高原川と合流し神通川となって、富山市を抜け、日本海へと注ぎます。

原川は、槍ヶ岳、穂高岳、焼岳周辺の北アルプスを源に、
平湯川と蒲田川の合流後、双六川を合して浅井川ダムに流入する上流部と、
東西10km、南北20kmに及ぶ神岡鉱山地域を流下する中流部があります。
これを過ぎると宮川と合流し、神通川となります。

神通川で有名な出来事として、四大公害病である「イタイイタイ病」があります。
このイタイイタイ病は、高原川流域の「神岡鉱山」から流された有害な
「カドミウム」という物質が原因です。

高原川流域、神岡鉱山地域には、「カミオカンデ」があります。
2002年、ノーベル物理学賞を受賞された小柴さんは、
ここでニュートリノを発見されました。

宮川と高原川が合流してからしばらく続く、山の中の流れは、
深い峡谷を刻む「神通峡」として有名です。
自然の作り出した風景にただただ圧倒されるばかりです。


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