奈良時代の平泉寺

はい、質問! 平泉寺はいつ開かれたの?
 平泉寺は今から約1300年前、泰澄(たいちょう)というお坊によって開かれました。泰澄は平泉寺から初めて白山に登って修行をおこなったお坊さんでした。

     平泉寺 御手洗の池
←泰澄はここで白山の女神のお告げをうけて白山へ登ります。

白山山頂

白山遠景
はい、質問! 平泉寺を発掘してて、泰澄が使っていたお茶碗とかは出てくるのかなあ?
 泰澄が使っていたと分かるものは無いですね。発掘していても、泰澄が活躍していた頃と同じ時代のお茶碗は出てこないですね。泰澄の時代から80年ぐらいたった平安時代のはじめ頃に使っていた須恵器(すえき)の甕(かめ)や皿がやっと出てきます。これから発掘をもっとしていけば泰澄が生きていた頃と同じ時代のものが出てくるかもしれませんね。

須恵器片 9世紀
(写真:平安時代の須恵器)
この遺物は、今のところ平泉寺で発見された最古のものです。奈良時代の終わり頃から平安時代の初め頃に焼かれた水甕(みずがめ)の破片で、今から1200年ほど前のものです。