ブラジルの人々の生活 page.3
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(7) 10月12日(アパレシーダ)
日本訳で「守護聖人の日」という意味で、アパレーダ市という小さな漁村にあった「ノッサ・セニョーラ・アパシーダ像」を称える祝日である。この像は、豊漁の神様とされ、多くの人がこの日に像を参拝しに来る。
Q6. ブラジル人は魚が好きなのですか?
A6. ブラジルは河川や海など漁業には恵まれている環境といえますが、漁業はそれほど活発ではありません。漁獲量は年間80万トン※くらいです(1995年)。
※ アルゼンチンは114万トン(同じく1995年)
ブラジルの年間魚類消費量は分からなかった。ちなみにアルゼンチンは年間魚類消費量6kg以下。(これはかなり少ない数字らしい)
(8) 11月2日(諸聖人の日)
この祝日は、日本でいう「お盆」に当たるもので、故人を思い起こして祈りをささげる日である。この日の起源は10世紀にカトリック教会が「故人に敬意を示すことは重要だ」と考えて定めたことであるといわれている。
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(9) 11月15日(共和制宣言記念日)
1889年のこの日、ブラジルが共和制に移行したことを記念して定められた祝日である。なお、それまでのブラジルは、君主国家(王制)であった
。
Q7. フランス革命のように激しい民衆の運動はあったのですか?
A7. ブラジルの共和制への移行は、民衆の運動というよりも奴隷解放に不満を持った大農園主階級の帝政打倒の動きによって後押しされました。また、ブラジルでの革命はフランスのものとは違い、何の抵抗らしきものもなく1889年に成功しました。
(10) 12月24日・25日(クリスマス・クリスマスイブ)
日本のクリスマスと大差はない。イブにはクリスマスディナーを食べながらパーティを開き、子供たちは翌日の朝にパパ・ノエル(サンタクロース)からプレゼントを受け取る。日本とブラジルのクリスマスで一番違う所はブラジルのほうが圧倒的に温かいことだろう。熱帯性気候のリオデジャネイロの気温は1月で23〜29度、7月で18〜25度である。
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以上がブラジルの代表的な祝日である。この他にも地方や州独自に祝日が設定されており、他の国にくらべてかなり祝日が多いことが分かる。ちなみに、1925年ごろには国定祝日と臨時祝日があわせて一年の間に約一ヶ月もある状態であったこともあり、さすがに多すぎるという事で祝日は近年減る傾向にある。
また、ブラジルでのカーニバル以外の特徴的なレクリエーションとして「フチュボール」(サッカー)がある。サッカーは第1次世界大戦のころ、スコットランド人鉄道技師によって伝えられ、現在ブラジルは世界屈指のサッカー大国に君臨している。
最後に一般的なブラジル人の生活習慣を紹介する。
まず、結婚についてだが、ブラジルでは結婚に法的な届け出を必要とし、それとは別に披露宴を行う夫婦も多い。披露宴は非常に盛大に行われ、料理や酒・音楽で思いきり盛り上げる。実際には法的な届け出をださずに事実上夫婦となること(事実婚)もかなりある。
また、その他にはブラジル人はその温暖な気候から一日のほとんどを戸外で暮らす事が出来る。大抵の家には庭があり、外にテーブルがあるカフェなどもたくさん見受けられる。
一般的にブラジル人の夕食の時間は遅く、何かに招待された客は約束の時間よりも遅く来る事が普通とされている。
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