[土]

土は古くから日本の住宅建築に使われてきました。 最近、珪藻土という新しい素材が天井や壁に使われ始めています。植物プランクトンの死骸を化石化したもので、表面に無数の小さな孔があるため、調湿性、脱臭性などがあります。ビニールクロスよりメンテナンスが容易だそうです。また、土を原料としたものを高圧で蒸したタイルもあり、焼いて製造するより、製造エネルギーを抑えることができます。また、自然に近い感触があり、使用後は再び原料として利用したり、土に還すこともできます。

[紙・布]

紙や布を使った壁紙は、透湿性を持ち、質感がよく、張り重ねも可能という特徴があります。天然の紙というとコウゾミツマタなどで作った和紙が思い浮かびますが、そのほかにもカルフォルニア綿と再生紙で作られ壁紙もあり、メンテナンスは上から好みの色を塗り替えるだけで、張り替える場合と違って大量のゴミを出さずに済みます。

[草]

草を使った建材といえばですが、素材は農薬を使用せず、製造時にも防腐・防虫処理していないものを選ぶことが望ましいのですが、それにはダニやカビの発生を抑える機能も必要となってきます。最近はヤシの繊維シートや粒状にした木炭を挟み木酢液を加えたものなど、自然のもので防虫性や調湿性を持たせたものがでてきました。また草を素材にした壁紙もあります。草は成長が早ため、森林資源に影響を与えない壁紙材料として注目されています。

[木]

コルク樫の樹皮を原料としたコルクタイルは、適度な弾力性があり、すべりにくく転んでも怪我をしにくい、また掃除をしやすいなどの特徴があります。耐水性もあるので風呂場や洗面所に使われています。

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