どどいつの生い立ち(1)

 「どどいつってなに?」の項目では、「どどいつは短歌俳句のような、の決まったの一つです」と紹介しました。ですが、このどどいつ、二十六音詩ではなく、をつけた歌詞として歌われてきた歴史の方がずっと長いのです。 七・七・七・五調歌詞はリズム安定しているので、今でも日本の民謡歌謡曲の中に多くみられます。
たとえば、浜崎あゆみの「Boys & Girls」の冒頭部分を見てみると・・・

かがやきだした ぼくらをだれが とめることなど できるだろう
    七         七        七         五

 では、この七・七・七・五のリズムはいつ生まれたのでしょう。

 むかしむかし、十六世紀初めまでの日本のには、まだ七・七・七・五調歌詞は見られません。安定した七・五調のリズムは、人々が色々を歌い継いでいくうちに、十七世紀の半ば頃確立したといわれています。 七・五調の歌詞は歌いやすいので一つの歌詞が様々付けて歌われることが多くありました。
 たとえば・・・

「  恋に焦がれて なく蝉よりも なかぬ蛍が 身を焦がす 」





飾り

 この歌はどどいつ節を集めた本の中にも、諸国民謡を集めた本の中にも、そのほか色々歌謡集の中にも収められています。

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引用
 「」内の作品は、いずれも『どどいつ入門』(中道風迅洞著、徳間書店刊)より、引用させていただきました。




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