人間万事塞翁が馬
 にんげんばんじさいおうがうま

使用頻度
意味

 幸福や不幸は予想のしようがないことのたとえ。

例文 怪我をしても悲しむことはないさ。人間万事塞翁が馬というじゃないか。

解説


ある日、とりで(さいに住むおじいさん(おうの馬が逃げてしまったのじゃ。
「これが幸福のもとになるかもしれん。」とおじいさんは近所の人に言ったのじゃ。
その言葉どおり、逃げた馬が、名馬を連れて帰ってきたのじゃ。
「これがわざわいのもとになるかもしれん。」とおじいさんは近所の人に言ったのじゃ。
その言葉どおり、その馬に乗ったおじいさんの息子が、落馬して骨を折ってしまったのじゃ。
「これが幸福のもとになるかもしれん。」とおじいさんは近所の人に言ったのじゃ。
その言葉どおり、その後、戦争がありましたが、おじいさんの息子は、足が悪いため戦争に行かずにすんだのじゃ。
人間万事にんげんばんじは、この世のすべて、塞翁さいおうが馬」は、とりでのおじいさんの馬という意味じゃ。
つまり『人間万事塞翁が馬』とは、この世のすべてのことは、塞翁の馬の話のように、幸福や不幸は予想のしようがないという意味なんじゃ。短く『塞翁が馬』ともいうのじゃ。

英語 Joy and sorrow are today and tomorrow.(楽しみと悲しみは今日と明日。)

出典

淮南子えなんじ