おとな > 子供にまつわる問題点 / 社会問題からの視点

ここ数年で子供たちを取り巻く社会問題は大変顕著になりました。実の親が子供に暴行を加え、食べ物などを与えず餓死させたというケースもありました。殺人事件においては被害者には全くいわれのない無差別な犯行が増えました。これらの事件は子供達の遊びの環境を大きく変えたのです。
 
あまりにも多発したため、自分の周りで同じ事が起ってもおかしくないという不安感を持たずにはいられません。また、昔のような空き地や車の来ない路地などが減っている事も大きな環境の変化です。今回私達が行ったアンケートの結果からも、保護者の方の中にはこのような事件を受け、子供達だけで外で遊ばせるのは恐いとう声が目立ちました。こんな環境で「外で遊んできなさい」と言う事は、その必要性は分かっていても、保護者の方々にとっては大変勇気のいる時代になってしまったようです。

保護者の方のご意見を紹介します。

(アンケート結果より一部省略)

・39歳 女性
外遊びの場所が限られてきています。公園も少なく、安全面(不審者)も昔とは違います。どうしても室内遊びが増えてきていると思います。外で遊ぶには車が危なかったり、不審者が心配だったりするので安心して遊べる「場所」の確保がまず大切だと思います。

・35歳 女性
昔は子どもたちだけで外で遊んでいましたが、今は遊ぶ場所がなかったり、誘拐殺人事件などが背景にあって、安心して遊ばせられなかったり…。悲惨なニュースを見るたびに「息子が何の事件にも巻き込まれず、大きくなりますように」と願っています。

・51歳 男性
今、子供たちの遊びを考えるとき一番必要なのはそのソフト(内容)面よりもハード(場所、環境)面だと思っています。子供たちがのびのびと思いっきり遊べる場所は十分にあるでしょうか?子どもたちを安心して遊ばせられる安全な場所はいくつあるでしょうか?新聞やテレビなどで子供が外で遊ばなくなったと言われていますが、そんなことを言う前に大人は本当に子供たちを見ているのか反省すべきだと思います。子供たちに本当に外で遊んで欲しいと考えているなら、何故子供たちが思いっきり、安全に、安心して遊べる環境を作ろうとしないのでしょうか?

・47歳 女性
今の子どもは遊ぶ場所が少なく、また危険もいっぱいなのでかわいそうだと思います。ゲームやプリクラなどにかたより、野山を駆け回ることもなく体力もつかないと思います。地域性もあると思いますが、もう少し子どもらしくあって欲しいし、お友達と仲良く遊び関わりを深く持って良き親友を作っていって欲しいと思います。