おとな > 遊びの発達3ステップ / 第3ステップ

“遊び”は子供の仕事だと言われますが、その言葉が使えるのも小学生までだと思います。私たちは中学生になったとたんに大人に向けての成長を意識し始めます。また行動範囲も広がって社会の全体像が見え始める事で、第2ステップで見えてきた自分の興味や新しい事に挑戦したいという欲求が出てくるように思います。
 
では、私達にとっての“遊び”とはなんでしょう。一言で言えば、“リクリエーション”です。学校生活などからの息抜きとして、カラオケや買い物、映画などに行きます。私達の学校は中高一貫制の学校ですが、昼休みの様子を見ると学年ごとに変化があります。やはり中学1年生の中には校舎中を駆け回って鬼ごっこをする子もいるようです。しかしそれ以降の学年では徐々に、スポーツをしたり、パソコン室を利用したり、図書室で本を読んだり、友達とおしゃべりをしたりする生徒が増えます。そうして興味や考え方の近い人間を中心とした友達関係の中から、自分達だけの“リクリエーション”を見出していくのです。
 
このような事から、第3ステップでは“遊び”の意味合いが大きく変化し、リクリエーションまたは自分の興味に応じた活動(たとえそれが厳しい訓練を伴うものでも)の事を指すようになると考えます。