地球温暖化 わたしたちの未来
  
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はじめに

 
この世界で温室効果という現象の存在がはじめて科学者に認知されてから、もうじき120年が経とうとしている。最初に地球温暖化現象について記述したのは、スウェーデンの物理化学者アレニウス(Svante Arrhenius)であった。彼が温室効果の基礎的なメカニズムについて記述したのは1886年のことである。温室効果とは大気中に含まれる二酸化炭素をはじめとするいわゆる温室効果ガスが、地表面から宇宙空間へと放出される赤外線エネルギーを吸収する現象のことである。本来ならば宇宙空間に放出されるはずの赤外線が、温室効果ガスに吸収されて地球上に残るわけであるから、温室効果ガスに吸収されたエネルギーの分だけ地球は暖まるのである。

地球の理想

 この温暖化という現象は私たち人間を含め、地球上に生きているほとんどの生物にとってなくてはならないものである。なぜなら、温室効果ガスによって地表の気温は温暖な状態で維持され、多くの生物の生存を可能にしてきたからである。大気中に温室効果ガスが全く存在しないと仮定した場合、地球の温度は−18℃になるとされている。その一方で現在の地球の地表面の平均気温は約15℃であり、上述の理論値よりも33℃も高い。 この33℃もの気温の上昇こそが温室効果によってもたらされているものであり、これにより私たちは地球上で生命活動を営むことができるのである。この温室効果は地球という大きな気候システムの中に組み込まれており、自然現象としての温暖化であるので、「地球温暖化=温室効果」という認識は間違いではないが正しくない。正しくは「地球温暖化=人為的な温室効果」とでも言うべきだろう。つまり地球温暖化は、人間の活動によって新たに排出された二酸化炭素・メタン・フロンガスなどの温室効果ガスによる人為的な問題なのである。

地球温暖化防止対策のきっかけ

 1950年代に大気中の二酸化炭素濃度の観測が開始され、同濃度の上昇が確認されてから、問題を重視する科学者が増えていった。地球温暖化に関する問題が地球規模で取り組むべき重要な課題として、国際政治の場で取り上げられ始めたのは1980年代後半のことであった。1985年にミカエルゴルバチョフがソ連共産党書記長に就任して以来東西の緊張関係は緩和し、長く続いた冷戦は終結へと向かっていった。


  

 
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