作業し終わるまでは覚えていて、作業がすめば忘れてしまう記憶のことです。 |
例)神経衰弱のゲーム |
神経衰弱というゲームは、カードを裏にしてバラバラに並べ、一枚目にめくったカードと同じ数字のカードを探すゲームです。 この神経衰弱のゲームは、短期記憶を使ったゲームです。短時間で、めくられたカードの場所を覚え、それを記憶しています。しかし、そのゲームが終わった後には、もうそのカードの位置を忘れていますし、覚えている必要もありません。このように短期記憶とは忘れることが前提の、その場限りの記憶なのです。 買い物に行ったら、680円で12個入りのトマトが売っていました。そのとなりには、230円で4個入りのトマトが売っていました。どちらがお得か、1個あたりのトマトの値段を計算して、12個入りの方にしました。 このように買い物をする時も、短期記憶を使っています。680÷12を頭の中で暗算する時に、途中の計算結果を一時的に記憶して、頭の隅に置きながら、最後の結果をみちびきだすのです。この“頭に置いておく”というのが短期記憶なのです。 |