Studio ついんくる ||Lesson-Lesson13 公開編||

Lesson13 公開編

配布形式

作品が完成し、いよいよ配布のときがやってきました。 この段階でのプレイもできなくもないですが、KAG3で制作したゲームの配布方法には3つの種類があります。 自分にあった配布方法を選びましょう。アイコンの変更もここで行えます。

方法1:加工無し
  1. 作業スペースとして使用していたフォルダの名前を"data"に変更する
  2. "krkr.eXe"を"data"と同じフォルダに置く
  3. 後述の必要なDLLやプラグインなどを"data"と同じフォルダに置く
||配布フォルダ||
  ┣data
  ┃ ┣bgimage
  ┃ ┃ ┗<背景画像>
  ┃ ┣bgm
  ┃ ┃ ┗<BGM>
  ┃ 【略】
  ┃
  ┣krkr.eXe
  ┣必要なDLL
  ┗必要なプラグイン

方法2:作業フォルダを暗号化
  1. 作業スペースとして使用していたフォルダからReleaser(tool内のkrkrrel.exe)でdata.xp3というファイルを作成
  2. "krkr.eXe"を作成したdata.xp3と同じフォルダに置く
  3. 後述の必要なDLLやプラグインなどをdata.xp3と同じフォルダに置く
||配布フォルダ||
  ┣data.xp3
  ┣krkr.eXe
  ┣必要なDLL
  ┗必要なプラグイン

※2006.01.05改訂( 「*.xp3」から「data.xp3」へ)

方法3:1つにまとめる
  1. 作業スペースとして使用していたフォルダからReleaser(tool内のkrkrrel.exe)で*.exeファイルを作成
  2. 後述の必要なDLLやプラグインなどを"data"と同じフォルダに置く
||配布フォルダ||
  ┣*.exe
  ┣必要なDLL
  ┗必要なプラグイン

配布形式の長所短所

いずれの配布形式にも長所や短所があります。最も一般的な方法は上記の2番目です。 なぜ普及しているかというと、修正パッチの配布が可能だからです。 バグの無いゲームは非常に難しいものがありますし、 修正パッチが可能であるということは、よく目にする演出強化パッチなども作れるのです。
逆に、方法1はソースが丸見えでプレイヤーに"ネタバレ"してしまう場合があり、方法3は修正パッチが全く作れません。 どの形式にして良いか迷ってしまった場合は、とりあえず方法2を選んでおきましょう。

Tip

実行ファイルのアイコンは方法1・2を使用する場合、吉里吉里設定(tool内のkrkrconf.exe)で、 方法3を使用する場合はReleaser(tool内のkrkrrel.exe)で設定が可能です。 ぜひともユニークなアイコンを使用したいものです。

配布に必要なもの

KAG3で制作したゲームを配布するには、一緒に配布しなければ動作しないファイルがいくつかあります。 必要なファイルは人により違いますが、以下のように分別できます。 自分には何が必要なのかを見極めましょう。
ファイル名備考必要
krkr.eXeゲームを動かすためのエンジン方法1・2
krmovie.dllムービー再生用DLLムービー再生を行う場合
krflash.dllFLASH再生用DLLFLASH再生を行う場合
-使用したプラグインプラグインを使用した場合

Tip

自分の作品とともに配布することが推奨されているファイルがあります。 特に事情がなければ同梱すると良いでしょう。 配布が推奨されているのは"enduser-tools"フォルダに入っているファイルです。 これらは私達が使用するのではなく、プレイヤーが使用するものです。


Tip

"krkr.eXe"のアイコンが変更できることは前述しましたが、このファイル名は"krkr.eXe"ではなくとも 問題ないので、自分の好きなファイル名に変更するといいかもしれません。

最後に

配布が可能な状態になったら*.zipなり*.lhzなりに圧縮して配布しましょう。
作品開発にStudioついんくるがどこかでお役に立てたのなら光栄です。 『サイト見てゲーム作った』なんて気の利いた嘘をついてくれる方が いらっしゃってメールなんかいただけたら嘘と分かってもツッコッミません。 このサイトへのツッコミは受けますが(w

[EOF]

Back to the Lesson([top]>[Lesson]>[Lesson13 公開編])