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 ウルル(オーストラリア)



夕方     聖地   登山口

オーストラリア中央部の大平原に突如として現れる岩山エアーズロック。先住民アボリジニの人々にとっては神聖の場所として「ウルル(=日陰の場所)」と呼ばれています。岩肌は鉄分が酸化したため赤く、表面のしま模様は地層の断面の跡で、さらにそれにそって風や雨で穴や溝がけずられています。泉のある大きな谷には岩にアボリジニの壁画も描かれています。
 できるまで  登山  アボリジニ
今から約5億年前、のちにエアーズロックとなる砂岩の地層は海底に沈み、上に砂やどろが蓄積しました。その1億年後、陸地ではげしい運動があり地層はずれたり折れ曲がったりして隆起しました。やがて高くやわらかい部分は雨などによって削りとられ、今の形になりました。(イラスト) 岩はとても急で登山口以外からは登ることができません。また岩の表面は風雨によって磨かれ滑りやすくなっており、急斜面にはくさりが設置されています。往復は約2時間ですが、夏場は高温のため早朝のみ登れます。 この先住民族たちが定住するようになったのは今から15万年前といわれています。彼らはブーメランを使用した狩猟中心の文化を築きました。またウルルを聖地となしているため、決して登ることはありません。
  オーストラリア

地球のへそ
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 ▼複合遺産 1987年 

 
▼正式名称は 「ウルル-
  カタ・ジュタ国立公園


 ▼高さ:約348m
   周囲:約9.4m