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 イースター島(チリ)


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     アフ・トンガリキ遺跡   荒れた島      アフ・ナウナウのモアイ

南太平洋に浮かぶイースター島には、約900体ものモアイ像があります。そのうち台の上に立つのは39体、未完成のまま石切り場などに置き去りにされているのは350体、残りは無造作に倒れています。モアイ像は今から1200年前に島民たちが、石をけずって代々の村長や先祖の姿をまねて、村を見守るように作りました。多くの労働と島の自然と時間をかけて作った豊かさの象徴だったのです。
 モアイ像の作り方  荒れてしまった島  日本による修復作業
立て方には何説かありますが、ここでは1つ紹介します。
@ラノ=ララク山の石切り場でモアイの形にけずられる
A穴を掘り、立てて細かい部分を彫る
B木ぞりに乗せロープを大勢で引き、海辺まで運ぶ(6km動かすのに90人で3ヶ月)
C台まで運ばれ、帽子をかぶせる
D体の下に丸太を差しこみ、てこの原理で少しずつ浮かせたすきまに石を入れていく
Eこれを繰り返し、徐々に立たせる(直立まで2ヶ月)
この島にはもともと亜熱帯林が茂っていましたが、モアイ建設用の木材やロープを得るためその森を破壊していきました。その結果、土地がやせ食糧不足に陥りました。島民たちは食糧をめぐって戦い、モアイは倒され、モアイの魂であった゛目"も壊されました。木がないため船も作れず漁業も移動もできないという悲惨な状況でした。 島内の戦いとチリ地震による津波(1960年)によって破壊されたアフ・トンガリキ遺跡は、1992年に日本チームによる修復が決まりました。日本の建設会社などが奈良国立文化財研究所の指導で祭壇を再建し、1995年に15対のモアイを立て直しました。そのお礼で復元をゆるされたモアイが、宮崎県の『サンメッセ日南』に立っています。

  チリ

文明発展への教訓
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 ▼文化遺産 1995年 

 
▼正式名称は 「ラパ・ヌイ 国立公園

 ▼モアイ像の高さ
    最大:21m
    平均:4m