〜Menu〜

はじめに

美術の歴史

画家名50音順

用語集

クイズ

掲示板

利用・引用情報

サイトマップ

リンク

アンケート

 

トップ

 トップ 美術の歴史 > ギリシア美術

 

[ギリシア美術]

 《幾何学様式(きかがくようしき)時代》

 元前11世紀中頃、

ミュケナイ美術とは異なる特徴を持つ陶器が出現する。

それらの陶器は、それまでのフリーハンドによる装飾ではなく、

器の面を黒線などによって区分した装飾帯に、

波状の線やコンパスによる同心円文を配置した

簡素ではあるが構築的な装飾を持っていた。

 れらの陶器装飾法はその後の幾何学装飾陶器が展開する特性を

より明確に予兆していることから原幾何学様式と呼ばれている。

 

 《アルカイック美術》

 元前7世紀中頃から展開するアルカイック美術は、

前時代の蓄積の上にさまざまな試みが連続的に具体化されていく

ギリシア美術のもっとも創造力に満ちた時代である。

 まで直立不動の姿勢を守っていた像は、

しだいにより自然な骨格と筋肉を持つ人体像へと発展し、

形式の規制による内的充実を示していった。

 

 《クラシック時代》

 元前5世紀後半の彫刻は、直立不動の硬直した姿勢から、

片方の足に体重をかけ、もう一方の足はバランスをとるだけの

安らぎに満ちたポーズへと発展する。

 の時代に生きたポリュクレイトスは、体の線をS字型に曲げ、

静止像の中に動き(生命感)を与えることに成功する。

神々と人間が共有する人体が、

秩序と永遠の命を兼ね備えて表現されたのである。

 

 《ヘレニズム時代》

 元前3世紀中頃から、富裕(ふゆう)な市民は住宅を壁画で装飾し、

庭に彫刻を置き、豪華な装身具を身に着けるようになる。

それは宮廷美術のまねであり、流行であった。

ミロのビーナスはこの時代の古典主義復興によって生まれた作品である。

 ローマ時代の文筆家が、

「美術は紀元前3世紀に滅亡し、紀元前2世紀中頃に復興した」

と記しているが、これは美術の大衆化の結果、

古典主義美術の伝統が一時途絶えたことを指している。

ミロのビーナスは、そのような時代に作られたものである。

    ページの先頭へ 

前の時代       美術の歴史へ戻る       次の時代