モナ・リザ（1503〜1506年頃）

 

この作品は、おそらく世界でいちばん有名な絵である。

しかし、モデルや描かれた時期など、

基本的な情報が何ひとつ確実にはわかっていない。

「モナ・リザ」は、見方によっては、

美しい女にも不気味な女にも見える。

年齢も、若いのか中年なのか、はっきりしない。

レオナルドは、生涯この作品を手放さず、

死ぬまで筆を入れ続けた。

何か事情があったのかもしれないが、

彼にとってモナ・リザが、肖像画の枠を超えた、

理想の人物となっていたことが想像できる。

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