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カービング
 石や木などの塊を彫って制作していく彫刻のことを指します。対して粘土など可塑性のある素材を用いて制作する場合は,モデリングと表現します。
(がいろめねんど)
蛙目粘土
 花崗岩の長英は変質して粘土となっていますが,石英はそのまま粒子となって残っているために蛙の目のように見えます。陶芸や彫刻用の粘土として用いられます。
柿右衛門
 酒井田柿右衛門のこと。有田焼を参照のこと。
(がきぞうし)
餓鬼草紙
 鎌倉時代初期の絵巻物。土佐光長の作といわれています。想像の怪物や妖怪といったたぐいのものが描かれ,飢餓に追われて苦しんでいる情景を写実的に描いたものです。仏教の六道思想を表したもので,当時の社会状況も見て取れます。
革新
古い制度や方法を変えて新しくすること。
加算混合
 色の混合で,光の混合のことを指します。光の3原色は赤,緑,青ですが,赤と緑を混ぜると黄色に,赤と青は紫に,緑と青は青緑になります。このときに元の色よりも明度が高くなるのが特徴です。3色すべてを混ぜれば白色光となります。

(がせんし)
画箋紙

 水墨画を描くときに使われる白い和紙。吸水性が強い。
可塑性
 粘土のように<自在に形を変化させる>ことのできる素材が持つ特性のことを指します。木や石では,そうはできませんね。
花鳥画
 草花や鳥,獣や虫などを描いたものです。人物画や風景画に対して区別するためにこう呼ばれています。
画期的
今までに無かったことをして、新しい時代を開くさま。
カッティング法
 孔版の技法のひとつです。ニス原紙(新聞にニスを塗って乾燥させたものでよい)を用意しておき,下絵に合わせて切り抜きます。それをスクリーンにアイロンなどで圧着させ,スキージで絵の具を刷り込んで印刷します。
  手軽に楽しめる方法ですが,最近ではハガキサイズまでなら「プリントごっこ」のように市販のもので簡単に製作できます。
紙版画
 紙を材料に使った凸版。紙を切り抜いて台紙に張りつけたり,厚紙の一部分を切り取ってはがしていくやり方など様々な方法がある。制作が容易なので小学校で主に扱われている。
(からすぐち)
烏口
 インクや絵の具を使って幅の整った,きれいな線を引くときに用いる道具です。先端が鳥のくちばしのような形をしているのでこう呼ばれています。
カリアティード
 ギリシャ時代に,建築物の柱の部分を女性像として刻んだものです。女人柱と呼ばれています。
カルトン(画板)
 デッサンをするときに木炭紙や画用紙などの紙を支える板として使われます。また,作品を持ち歩くための紙ばさみとしても使われます。本来の意味は厚紙・段ボール紙のことだそうです。
画廊
絵画などの陳列場。
感光法
 孔版の技法のひとつ。スクリーンに絹を張り,そこに感光用の薬品を塗る。それに原画を描いたネガを合わせて焼きつける。絵の部分の感光剤はとれて孔があくため,絹の目が表れる。スキージでインクを刷り込み印刷する。シルクスクリーンと呼ばれる。
簡素
むだをなくし質素なこと。
乾漆像
 奈良時代に行われた仏像の造像法の一つです。乾漆は脱乾漆と木心乾漆の2種類に分けられます。脱乾漆は粘土で像の大まかな形を作り,その上に麻布を漆で張り付け,乾いてから内部の土を取り除きます。その後に表面の仕上げをします。木心乾漆は木で大まかな形を作っておき,その上に漆で練った木くずを盛り上げて像の形を作ります。
官能
「感覚」と同じ。特に性的感覚をいう。
顔料
 岩石や鉱物などからつくられる塗料のことです。砕いて粉末にし,他の材料と混ぜ合わせて使います。西洋画なら亜麻仁油,日本画なら膠,松脂など。(染料の項)
寒冷紗
 エッチング(凹版画)を制作する際に使用する,目の荒い綿の布。インクをきれいに拭き取るためのもの。
(きぶしねんど)
木節粘土
 植物が腐り,土に混ざり合ってできた粘土です。耐火温度が高いのが特徴です。他の粘土に耐火性や粘りを加えるために混ぜて使用されます。
宮廷
王子・国王の居所。
キュビスム
 20世紀はじめにピカソやブラックによって始められた芸術。立体派とも言う。絵画は目に見える世界をそっくり再現すべきだという伝統的な考えを捨て,いろいろな角度からみることで,よりそのものの本質に迫ろうとした。対象物の形を一度ばらばらにして,再構成する手法が特徴。
  これは抽象絵画ではなく,現実の具体物を再現する手法として考え出された具象絵画である。
強調
※ アクセントの項目を参照。
享楽
快楽にふけり楽しむこと。
巨匠
専門分野で、その道にとびぬけて優れている人。
(きりがね)
切金
1 仏画や仏像の色彩で金銀の博を細い線や形に切って張り付け模様を作ることです。

2 彫刻を制作する手順で,石膏取りをする際に粘土を書き出すための窓を開けたり,型を分割するために入れる薄い金属板のことです。

グアッシュ
 18世紀に流行した,アラビアゴムを溶剤に用いた不透明な水彩絵の具のことです。光沢はありませんが,鮮やかです。
九谷焼
 石川県に産出する土を使って作られる伝統的な磁器です。加賀前田藩の保護を受けて発展しました。
クラシック期
 ギリシャにおける様式のひとつの呼び名です。アルカイック期の次に迎えたギリシャ文明の最盛期で,この時代にフェイディアスが指揮をして建てられたパルテノン神殿があります。
グラデーション(漸進)
 構成美の要素のひとつ。色(色相,明度,彩度)や形などが,規則的にだんだん変わっていく様を表現する
技法。
クラフト
 工芸美術一般を指す言葉です。陶芸,金工,染色など,伝統的なものが数多くあります。
クロッキー
 短時間で素早く全体の動きをとらえて,線で表現する方法です。デッサンのように細かな部分にとらわれず,のびのびと描くことが大切な要素となります。
激動
激しくゆれ動くこと。
傑作
すぐれてできばえの良い作品。名作。
減算混合
 加算混合の反対で,混合するほど明度が低く,暗い感じになります。色料(絵の具や染料,顔料など)の混合はこれです。
  関連項目:原色,加算混合
原始芸術
  ラスコーの壁画やアルタミラの壁画など,素朴な描かれ方ですが,その土地の生活や宗教と密着した芸術ともいえるでしょう。今からは想像もつかないような技術でつくられたものもあり,謎が謎を呼ぶことで見る人のロマンをかき立てます。

※ 実際は呪術や占星術などに使われたものであり,今で言う芸術品ではありませんでした。そこに描かれた動物たちの繁栄を願って,よりリアルに(本物のように)描かれたようです。

原色

 基本になる3つの色のことです。
色の3原色は> 赤,黄,青 <の3色です。

光の3原色は> ●赤,●緑,●青 <の3色です。

 色の3原色は3つを混ぜ合わせると無彩色に近い黒い色になりますが,光の3原色はすべてが混ざると白色(透明)になります。
前者を減算混合,後者を加算混合と呼びます。

幻想
現実に無いことをあるように感じること。想像。
見当
 版画の制作において正しい位置に紙を置くために付けられる目印の呼び名です。
  かぎ見当やひきつけ見当と呼ばれる種類があります。多版多色木版画では色ずれを起こさないために重要な役割を果たします。
後期印象派
 自分の目でとらえたイメージをありのままに表現した印象主義の考え方を更にすすめ,作品の中に自分なりの考えや意図を込めるようになります。日常の生活やものの中に精神的な意味を含ませたり,画面構成を工夫して表そうとします。代表的な作家にセザンヌ,ゴッホやゴーギャンがいます。
  セザンヌはすべての物体はもっとも基本的な形に置き換えられるといい,単純な形の組み合わせで対象になるものを表現しようとしたので有名です。
工芸品
 工芸品とはどのようなものか,との問いに対して必ず登場する用語が「用と美」という言葉です。この,用いやすさ(使いやすさ)と美しさが両方とも含まれていなければ工芸品とはいえません。
  たとえば美しくても使い勝手が悪ければ,それは工芸品とはいえません。また,使い勝手がよくても,美的な美しさがなければなりません。
構成主義
 ロシアではじまった色と形だけの画面構成(抽象芸術)のことです。第一次世界大戦以降,キュビスムなどに影響を受けてタリトンらがはじめました。鉄板や木片を使い,抽象的な構成で量感や動き,空間を表そうとしました。この製作法は絵画や彫刻だけでなく,工業デザインにも応用されていくことになりました。
構成美の要素
 だれもが美しいと感じるものには,そこに共通した美しさの要素(原理)があります。それを形式としてまとめたものをこう呼びます。
高台
 焼き物(茶碗や湯飲みなど)に見られる,底の部分のことを指します。これがないと安定して置くことができません。
孔版  版に穴があいており,そこからインクが出ることで紙に同じ模様や文字を刷る版画の技法のことです。シルクスクリーンのような小さな点状の穴の集合体で刷る方法と,型どりをして大きくあいた穴に刷るステンシルのなかまに分けることができます。
ゴシック  1 中世のキリスト教がもっとも盛んな時期(13世紀から15世紀)にかけてつくられた建築様式のことです。天に届くかのようにそびえ立った教会の塔が特徴的です。また,ステンドグラスを利用し,教会内に華麗で荘厳な雰囲気をつくりだしています。また,後期には機械仕掛けの時計がはめ込まれた教会も出現しました。

 2 レタリングで明朝体とならぶ代表的な字体の名称です。刷毛(はけ)で書いたような文字の特徴があります。

こすりだし ※ フロッタージュの項目を参照のこと。
コラージュ  モダンテクニックのひとつ。色紙や印刷された紙,布,ひもなど,実際のものを画面に張りつけて表現する技法を指します。
コリント式  ギリシャ後期の建築様式のひとつです。柱の上部にアカンサスの葉をデザインした,繊細で優雅な装飾が特徴です。
コロセウム(円形闘技場)  ローマの優れた土木技術によって作られた代表的建築物の一つです。約5万人の観客を収容できました。これは娯楽の場であるとともに,皇帝の権力の象徴でもありました。
コンテ  パステルや色鉛筆に比べ,やや堅い画材です。鉛筆状にしたコンテもあります。これを用いて描く際には色のついた紙を選ぶことで,中間色の表現に紙の色を利用できます。
コントラスト  構成美の要素のひとつ。形や色の相反する性質のものを対立させて組み合わせる技法を指します。明快で力強い構成となる。「 対称 」とも言います。

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