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対照 他と見くらべること。
代弁 本人に代わって意見などを述べること。
(だくしょく)
濁色
 純色に灰色を混ぜてつくった色の名称。灰色の明度差(明るい灰色から暗い灰色まで様々な段階のもの)や混ぜる割合(10%や70%といった分量)によって彩度が変わる。
ダダイズム  ダダというのは赤ちゃんが「あーあー(ダーダー)」と発する言葉からきています。この運動は,過去の芸術を否定して新しい価値の創出を試みました。騒々しい音楽やナンセンスな詩などもつくられました。アメリカではデュシャンが日常使われているものに題名をつけて別の意味を持たせます。「レディ・メイド」と呼んで展示しますが,それは先入観を否定し,再発見を促すものでした。
  第一次世界大戦により,文明に不信感を持ったものたちが行った破壊的芸術活動。既存のものへの反発精神が中心。特に決まり事を定めず,芸術についての考え方を全て白紙にした状態で,偶然や瞬間的なひらめきに芸術の可能性を探る。このころにモダンテクニックの技法が開発される。
たたきぼかし  絵の具をたんぽや穂先を切った筆などにつけて,たたきつけながら霧を吹き付けたような効果を出す技法。
たたら板  粘土を板状にしたものを「たたら」と呼びます。この板状の粘土を作るために使われる板がたたら板と呼ばれます。まず,粘土の左右に同じ厚みだけ板を積み上げます。その板に針金を当てて同じ厚さの粘土板を制作します。板づくりの作品のために使われます。
(だっかんしつ)
脱乾漆
※ 乾漆の項を参照のこと。
タッチ  絵の具を使用する際,筆をどのように活用するかで絵の雰囲気が変わる。荒々しく塗りつけたり,繊細に動かして細密描写をしたりする際に表れる筆触のこと。個性や心情の表現によって様々な方法が採られる。ゴッホはタッチが強いので有名。
タピストリー  手織の壁掛けで室内装飾に用いられる。様々な技法を用いて織られる。シンプルなものから豪華で複雑な図柄までさまざま。
タブロー  フランス語。エチュード(習作)やデッサンに対して作品として完成された絵画を指す。
(だみえ)
濃絵
 桃山時代になると,室町時代から続いていた水墨画に対して,岩絵の具を使い豪華な絵が描かれた。
  特に障壁画でその才能を発揮した画家が数多く誕生した。当時,水墨画に対してこう呼ばれた。
淡彩画  鉛筆や墨などで線がきした作品に,水彩絵の具を用いて薄くあっさりと塗ったもの。重色やにじみの効果を利用する。
地山  人物彫刻など,たっている足下の地面に当たる部分のこと。この部分も作品の一部であり,その大きさや形,厚みなどは作品全体のイメージを考えてつくられている。
抽象主義  20世紀に生まれた,写実的ではない芸術を表します。実物をありのままに表現せずに,線や色,形の組み合わせによって表現しています。
超現実主義 ※ シュールレアリズムの項を参照のこと。
彫刻刀  木彫作品を制作するときに使う刃物です。印刀(切り出し),三角刀,平刀,丸刀などがあり,印刀には右利き用と左利き用とがあります。持ち方の基本を学んで作業をしないと,指を突くなどのけがをしますので注意が必要です。
(ちんそう)
頂相
 禅僧の肖像画のことです。鎌倉時代以降に数多く描かれました。
沈金  漆工芸の技法の一つです。漆面に針で模様を彫り,そこに金箔を置いて綿で押し込みます。そうすると金色の線ができあがります。室町時代以来行われてきた技法で,石川県の輪島塗が有名です。
つくりえ  平安時代に描かれた,岩絵の具を用いた濃彩画。源氏物語絵巻など。
つけたて ※ 没骨描(もっこつびょう)の項を参照のこと。
デカルコマニー  モダンテクニックの一つ。
  紙を2つに折り,その間に絵の具をつけて押しつけたりこすったりした後で開くと,絵の具が広がったり混ざり合って意図しない形や色調が生まれる。これをもとに発想したり(心理学テストにも用いられます),作品を製作したりします。
テクスチュア  素材の表面のこと。ざらざら,つるつるといった地肌の質感を指す。
鉄線描法  奈良時代前期に描かれた技法。ピアノ線のように強い筆感に特徴がある。
デッサン  じっくりと対象を見つめ,濃淡や質感を正確に面で表す。
ディテール  全体に対して細部のことを指す。
適応表現 ※ 心象表現の項を参照のこと。
手びねり  陶芸の製作方法の一つ。
  粘土をひも状にしてつくったり,粘土の塊を指で押し広げながらつくったりする。ろくろや型を使ってつくる方法に対して自然な味わいのある作品に仕上がる。
デフォルメ  デフォルメーション。実際の形から必要な要素を抽出し,強調して表現する方法。
ディペーズマン  あり得ないものが,あり得ない場所に存在するという不思議な空間を意識して製作し,奇異な雰囲気を作り出すこと。シュールレアリズムの技法で,転置とも呼ばれる。
テラコッタ  焼き物の一種で,中をくりぬき空洞にしてある,素焼きのものを指す。古代ギリシャの時代からつくられる。本来は焼いた土という意味。
手ろくろ  手びねりで陶芸作品を作るときの道具です。この台を回しながら形を整えます。また,絵付けや施釉,高台を削るときにも使います。
点描画  線や面を使わず,筆に付けた色を点状に並べて描く技法。
  これは混色をさけて,彩度を低下させずに見る人の目の中で混ざり合って見えるように工夫した。
  近くで見ると色が分解されて表現されているのがわかる作品もある。スーラやシニャックなどが有名。
テンペラ  油絵の具の登場まで,ヨーロッパの絵画材料だった。顔料を黄身やいちぢくの汁などで溶いて描く。白身は金箔などを張りつける接着剤として用いた。乾燥が早くかさかさした表面になるため,樹脂やワニスを塗って表面を保護した。
典礼 法令や命令。
陶器  粘土をよく練って形成し,焼成して作り出します。縄文時代では野焼きと言って,平地で薪などを積み上げて焼きましたが,時代が進むと窯をつくって効率よく焼くことを考え出します。素焼きと本焼きがあり,本焼きでは1250度ぐらいまで窯の温度を上げます。
透視図法  線遠近法で奥行きや立体感を表す場合に使われる図法です。消失点と目の高さ(水平線)が作図の基本になります。だんだんと遠くなるに従って物体を小さく描くことができるために見た感じの遠近感を表現することができます。1点透視図法,2点透視図法,3点透視図法がありますが,中学生では2点透視図法までを練習することが多いようです。
動勢  モダンテクニックの一つ。
 ムーブメントともいう。作品全体における動きを指す。
ドリス様式  古代ギリシャの時代で,ドーリス人の勢力が強かった頃に作られた建築様式です。ギリシャ建築の中で最も簡素で,力強い表現が特徴です。
トーン  調子,という意味です。画面全体の色の感じを指したり,明暗を表現する際に使われます。
土偶  先史時代に作られた土の人形です。呪術的な意味を持っているといわれています。
凸版  版画の一種。
 木版画のように彫刻刀で彫り,凸部にインクを付けてばれんで刷りとる方法や,厚紙を切り,台詞に張り付けてつくる方法など様々な技法がある。
どべ  粘土に水を加え,柔らかく泥状にしたものをいいます。粘土と粘土を接着するときに使います。この「どべ」は,接着する粘土と同じ材質のもので作ります。
ドライポイント  凹版画の技法のひとつ。
  塩ビ板などにニードルを使ってひっかき傷をつくり,凹部にインクをつけてエッチングプレス機で刷るとる。エッチングと違い薬品を使わないので手軽に製作できる。
ドリッピング  モダンテクニックのひとつ。
  水分の多い絵の具やインクを紙の上にたらし,口やストローで強く吹いたり紙を傾けたりしてできる偶然できる形を利用する技法。
鳥の子  きめが細かく地肌の美しい紙。よく学校で掲示物を作るときに使う大きな紙がこれですね。
トレース(転写)  原図版の上に薄い紙をのせて写し取ることです。トレーシングペーパーという半透明の紙に写し取ることが多いですが,ライトボックスの上に原図版を置き,下から光を当ててケント紙などの厚手の紙に写し取ることもできます。

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