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サン・ロレンツォ教会

 サン・ロレンツォ教会は、393年サンタ・アンブロージョにより献堂式が行われたフィレンツェで最も古い教会です。1060年、ロマネスク様式の教会として再建されることになりました。現在の教会はメディチ家の依頼でフィリッポ・ブルネレスキーが設計しました。1419年に改築が始まり、1442年に建設されました。再建には地区の資産家たちやメディチ家が費用を援助しました。
 建設中、ルッカとの戦争で聖堂の工事が中断されましたが、コジモが全面的に資金援助をしたことで再開することができました。こうしてサン・ロレンツォ教会とメディチ家のつながりが強まることになりました。
 ブルネレスキーは、全体にまとまりがとれた建設設計を提案しました。ブルネレスキーの死後、工事はA.マネッティに引き継がれ1460年に完成しました。しかし、現在見られる粗いレンガ積みのファザード(建物の正面)は、ミケランジェロによる設計案があったが実現されることはありませんでした。
 サン・ロレンツォ教会の内部は3廊式(3つの廊下で造られている)で、細く美しい円柱とアーチで仕切られ、左右の側廊には礼拝堂があります。天井には格間がはめられ、ゴシック期の垂直なイメージは影をひそめ、フレスコ画などによる伝統的な壁画の飾りも姿を消して、新しい建築空間の到来が感じられます。
 身廊の主祭壇寄りには左右2つのブロンズの説教壇があり、これらは1460年代にドナテッロにより創られた作品です。左側廊の2つ目の礼拝堂にはマニエリズム(後期ルネサンス)のR.フィオレンティーノの『マリアの結婚』が描かれています。主祭壇前の床には数種類の石でメディチ家の紋章が描かれています。左の翼廊からは旧聖具室(お墓)に行くことが可能です。
 さらに、サン・ロレンツォ教会内にはラウレンツィアーナ図書館があり、メディチ家出身の法王クレメンス7世が一族の蔵書を1カ所に集めるために作られました。

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