コウノトリの郷公園に行ってきました

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コウノトリの郷公園の方へのQ&A

コウノトリのについて研究されている方にいろいろとQ&Aをしました。

質問 回答
初めて放鳥したときどのような気持ちでしたか。 コウノトリを野生に戻す計画の中では、ゴールではなくスタートだと思うから、すごく感動したというよりもこれからだと思いました。
コウノトリのために、都会ではどうしていけばいいのでしょうか。 ごみ問題があります。
ごみを出したらどこへ行くのか、そのごみが最終的には島に行くのか、などのことに意識を向けて欲しいです。
まずは、臨海学校みたいな形で田舎の様子を見に来て欲しいです。 
松の木の減少と、コウノトリの減少は関係あるのでしょうか。  今、松くい虫の影響で松が枯れてきています。だから松くい虫に強い松の木を植えていますが、育つのにはまだ時間がかかります。
そしてコウノトリが巣を作る木は、コウノトリの大きい巣が置ける木であり、杉の木のように梢がとがっている木ではなく、松など梢が平らな木を好みます。
豊岡では、里地里山をコウノトリが住めるように良くしているそうです。
今後、コウノトリをどれくらい増やそうと考えているのでしょうか。 郷公園内では50羽くらいに、コウノトリを保護する活動を全国に広めていって、目標は日本で1000羽くらいに増やしたいです。 
コウノトリの飼育で一番困ったことはどんなことでしょうか。 雄と雌の相性が悪いことです。思うようにペアにならずに、ペアになってもすぐけんかしたり、ぶつかったりして怪我を負ってしまうことがあります。
放鳥されたコウノトリは今どこにいるでしょうか。 豊岡市はもちろんのこと、沖ノ島(島根県)、千葉四国、遠いところでは北海道付近で確認されています。 
放鳥されたコウノトリについている発信機はどのようなものなのですか。 2005年度に放鳥したコウノトリについている発信機の電池は、使い捨てのリチウム電池です。電池寿命は8ヶ月〜1年で、発信する位置も750メートルほど誤差があります。ちなみに放鳥して電池が切れてしまった鳥は、その鳥は今も発信機をつけています。発信機だけ回収したいのですが回収できません
2006年度に放鳥したコウノトリには性能を向上して、電池はソーラー電池をつけていて2〜3年くらい持ちます。またGPS内臓なので発信する位置の誤差も10メートルほどとなり正確さを向上させました。

取材レポート

いろいろ話を聞いてたくさんのことを聞きましたが、重要なポイントをまとめました。
Tコウノトリが生息する要素
@えさがある A巣を作る場所がある Bねぐらがある(そこで寝たり休んだりする)
コウノトリは湿地も好みますが、豊岡にはあまりありません。そのため豊岡では円山川や水田がえさ場となります。
「無農薬農法」といえば、アイガモ農法もあり、但馬地域でもそういう農業をしているところがありますが、アイガモとコウノトリは同じ水田のえさを食べるのであまり相性はよくありません。
Uコウノトリ郷公園内で飼育されているコウノトリの食べるもの
主に郷公園では、保管ができることからアジを解凍したものを与えています。コウノトリは海の魚を食べる鳥ではないので、海の魚など塩分があるものはえさとしては向いていません。時々フナドジョウなどの生き餌も与えています。
V自然の中でコウノトリの食べるもの
コウノトリはえさをとることが下手ですが、とれたものは何でも食べることができます。潜れないので、深いところにいる魚も捕れません。
食べるえさの例
:ニジマス、ドジョウ、フナ 甲殻類:ザリガニ、かに 草地に住んでいるもの:バッタ、イナゴ、蛇
死んだ動物:モグラ、ネズミ、小鳥 その他:かえる、オタマジャクシ、ヤゴ
W放鳥したコウノトリの事故
逆に不思議なくらい現在(2006年11月19日現在)のところ事故によるコウノトリの死亡は起きていません。
今までにコウノトリが電線に引っかかったりして骨折のおそれがありましたが、幸いけがはありませんでした。
その他、電柱の上に巣を作ってしまい、からまる事件が起きましたが、こちらも無事でした。
コウノトリが低いところを飛び、車を怖がらないことから交通事故が起こる可能性や、田畑のとらばさみにかかってしまう可能性もあります。
Xコウノトリを育む環境
水田の水を抜くと、コウノトリの餌となるかえるなどが住めなくなります。
今まで行われてきた農薬を使う農業で、農家が安全性より効率を求めていました。そして無農薬の農業にすれば以前より収穫量が少なくなってしまい売り上げも少なくなるので、あまり好まれません。
そこで無農薬の野菜には「コウノトリの舞」ブランドということで販売することにより、消費者も安心して購入することが出来、通常の2〜5割増の値段で販売されています。
Y都会の人でもできること
スーパーなどで買い物をするときは安くていい物を求めるだけではなく、安全性を保証されている無農薬の物を買いましょう。
普段何気なく食べている野菜などの産地を見てみたりや、捨てている物(ゴミの処理)の行き先を考えてみると、新しい何かが発見できるかもしれません。
Z世界での保護
コウノトリはIUCNワシントン条約でも保護の対象となっています。
[日本での保護
絶滅危惧IA類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)とされている。
鳥獣保護法(鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律)、文化財保護法の特別天然記念物種の保存法で保護されています。
おまけ:コウノトリの誤解
松の上の鶴という日本画がありますが、ツルは松に巣を作らないので実際はツルではなくコウノトリの間違いです。
昔の人は、コウノトリに対してのイメージが悪く、石を投げつけて遊んだりしている世代というのもありました。
サギコウノトリはえさが同じためよく間違われてしまいます。見分け方は高く回転しながら飛ぶ鳥がコウノトリです。