〜ビーズの起源〜

ビーズの歴史は4万年以上も前にありました。
そのころは祈りの捧げ物に使われていました。そのため、ビーズの言葉の起源であるアングロサクソン語には「biddan」=「祈る」、「bede」=「祈る人」という意味があります。
祈りのためのビーズは主にビンズー教、イスラム教、ローマンカソリックなど世界の半数以上の宗教で使われています。
また、4万年前のビーズは地方の素材を使って作られていました。そのため、その地方独自の技術やデザインがあったようです。

〜ビーズ歴史 各地〜

<アメリカ>
南・中央アメリカには長いビーズ作りの歴史があるそうです。
北アメリカでは、貝殻玉や鳥の羽を使ってビーズが作られていました。
その後、ヨーロッパから輸入したビーズを使うようになりました。

<イタリア>
水の都べネチアのベネチアンビーズが有名です。そのガラス産業はムラーノ島のビーズセンターへと展開していきました。

<中国>
中国では青銅時代からビーズが作られているそうです。紀元前にガラスビーズやトンボ玉が作られ始めました。そして、今では中国のビーズは世界中に出まわっています。

<日本>
真珠工業が中心です。パールはもちろん、ガラスビーズも産出しています。

<ギリシャ>
ギリシャでは銀細工、それから、あまり聞いたことがありませんが、手で触って気持ちを落ち着けるウォーリービーズを製造しています。また、紀元前1600年くらいまでは金や琥珀を使ってビーズが造られていました。

<フランス>
フランスは、プラスチックビーズ貿易が盛ん。19世紀の角産業にとってかわったそうです。

<インド>
インドではビーズ宝飾がメイン。1000年ごろ石でビーズがつくられ、1800年ごろにはイギリスの統治化でガラスビーズの製造が衰え始めます。1900年には金属ビーズが作られ始めました。