サイトカイン



サイトカインとは細胞から分泌される情報伝達物質のことである。

生体は情報伝達手段として、内分泌系、神経系、免疫系の3系統の情報システムを持っている。
免疫系には二つあり、細胞と細胞の接触型(TCRとMHCなどにより直接情報を伝える型)と、
傍分泌型あるいは自己分泌型(細胞が情報伝達物質を分泌し、自己あるいは近傍の細胞に作用する型)があり、
後者の伝達物質をサイトカインと呼ぶ。


サイトカインの仲間



リンホカイン Lymphokine
リンパ球から分泌される因子。
モノカイン Monokine
単球・マクロファージから分泌される因子
インターロイキン Interleukin
一つの分子種により機能が発揮されることが明らかなもの。
白血球が分泌するもので遺伝子がクローニングされ分子構造が決定されたもの。
ケモカイン Chemokine
遊走能(走化作用)chemotaxisをもつ因子


サイトカインの機能



  1. リンパ球の成熟分化
  2. Th細胞の分化
  3. アレルギー
  4. 走化作用(遊走作用)
  5. 抗体産生の誘導
  6. 炎症促進作用
  7. 造血作用
など。

サイトカインは免疫関連細胞間の重要な情報伝達を担っている物質である。