*・・ 水晶の名前の由来と外国での歴史 ・・*
*・ 名前の由来 ・*
水晶の透明度の高さは 氷 を連想させます。
水晶は氷の一種であるという考えは、多くの民族が信じていた そうです。
『 クリスタル 』という言葉は ギリシャ語 の Kryos (クリオス。 氷のように冷たい の意)に由来して
います。
日本では江戸時代、人々は『 水の精 』『 水精 』と呼んでいたそうです。
『 水晶 』『 水精 』『 石英 』これらの言葉は 中国で生まれ、日本に伝えられました。
*・ 外国での歴史 ・*
・・ 中国での歴史 ・・
水晶を紹介した最古の書籍は、 世界初の薬辞典 『 神農本草経 』(刊行は1〜2世紀頃)であると考えられています。
その中の「 白石英 」に関するページには「 指ぐらいの太さで、削ったような六角柱の面を持っており、白く透き通っている 」 と記載されています。
この時代、『 水晶 』という言葉(『 水精 』も)は存在せず、『水晶』という言葉が最初に登場した書籍は、 明時代 に 李時珍 が執筆した『 本草綱目 』 (1596年頃に創刊)だと言われています。
この本の中では「 水晶は水精の別名、同意語である 」とだけ紹介されているそうです。
『 水精 』のページには「 白く透き通った塊状のもの 」と書かれていて、今の 石英 に対する説明が与えられています。
・・ 欧州での歴史 ・・
欧州では、水晶は『 クリスタル 』と呼ばれ、この言葉は ギリシャ時代から使われていた そうです。
テオフラストス (アリストテレスの後継者)が著した世界最古の 鉱物辞典 『 石について 』には、 クリスタル が掲載されています。
やがて、クリスタルは 透明で美しい形状の鉱物に対しても使われるようになり、 結晶という概念 が誕生
しました。
『 クオーツ 』という言葉は 16世紀 に生まれたと言われていますが、一般化したのは 18世紀 だそうです。
元々は、 有用な金属鉱脈を横切っている無用な石英脈 を意味する ドイツ語 だったそうで、鉱石として役に
立たないばかりか、採掘の障害となるため、 鉱山夫にとって 邪魔な存在 であったらしいです。
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