出逢い 4
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家に帰って、俺は視覚障がいについて調べてみた。
点字について。レイの持っていた白い杖や、その他の道具について。

とにかく俺の知らないことであふれていた。

そんな中、俺は昔観た盲導犬の映画を思い出した。
そういえばあの映画の中で、視覚障がいのある方の人はよく使う道を覚えていて、
その道は1人で歩けるって言ってたような……。

もしかして、もう一度あそこに行けば、またレイに会える…?
―――……って何を考えてるんだ俺はー!!


数日後―――……
俺はまた用事ができて街に向かっていた。

そういえば、ここはレイに初めて会った場所だ…。
なぁんて考えていたら………

「……!」

レイが前から歩いてきてる……!!
声、かけるべきかかけないべきか………ええい!
「あの…タナカ、さん…?
この前ぶつかっちゃった宮本だけど…覚えてる?」

「えっ……あっ………ミヤモトくん!?」

「よかった……覚えててくれてたんだ…!!」

「当たり前じゃん!
この前はミヤモトくんがぶつかってきたせいで道分かんなくなって、
すごく大変だったんだもん!まぁ案内してくれのは助かったけど♪
―――…そうだ、私、ずっと行ってみたかった場所があるの!
また案内してくれない?」

「いいよ、どこ?」

「えっとね…………」

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