TNR活動とは?

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POINT! ・猫に対しての活動
・どういうものなのか

様々な取り組みをしています。
皆さんも考えてみてもわかるかもしれませんが、猫は繁殖力がとても強いです。
Wynne-Edwards(1962)によると「自由に交配できる環境で暮らすメス猫は、10年間で50~150匹の子猫を出産する」という結果が出ており
Bloomberg(1996)では「一世代ごとに8匹の子猫が生まれたとすると、初めは1匹だったのが7年後には174,760匹にまで増える」とのことならば、不妊手術することで救えます。
それを施している取り組みを紹介します。

TNR活動とは?

TNRとは何かわかりますか?皆さんは聞いたことはないと思いますが意味は3つです。

まず1つ目 Trap(トラップ): 捕獲すること

  • 猫がけがをしないように気をつける。
  • 連絡先、目的など書いた張り紙をつける。
  • 捕獲機を仕掛けている間、その場所から離れない。
  • 猫が捕獲機に入ると速やかに布で捕獲機全体を包み込んで猫を安心させる。

Neuter(ニューター): 不妊手術のこと

  • 不妊手術済みの目印として、猫の耳先をvカットします。
  • 全身麻酔がかけられているので、猫は痛くありません。
  • 出血もほとんどないです。 Return(リターン): 猫を元の場所に戻す

  • 猫ボランティアさんは術後経過観測をすること

  • 餌は置き餌をせず、猫が食べ終わるのを待ち、あとかたづけと掃除をすること。

  • 捕獲もれの猫は速やかに捕獲してTNRを行う事。

端的に説明すると、野良猫を保護し避妊手術を受けさせ、元の環境に戻すということです。

さくらネコとは?

2004年の調査では、2年間で約36%の個体数が減少し、受けてない猫は47%増加した。
受けた猫をわかりやすくするため(さくらねこ)という耳の形を片方桜の花びらにします。
そうすることで、避妊手術を受けているのか、受けていないのかが分かります。
これは、地方自治体によっては、野良猫の避妊手術に対して助成金を設定しているところがある。

現時点での活動

TNR活動は、平成29年 22555頭のさくらねこ無料不妊手術を行いました。
そんなに沢山の不妊手術が行えたのは、全国の協力病院の延べ1774人のボランティアの方々、51件の行政機関との協働実施、19回にもわたる出張手術に獣医師が参加しました。
この活動をした事で22555頭の未手術の猫たちが産んだ子猫の数は数十万頭になったと推定されます。
そう考えると日本の殺処分ゼロはTNRなしには実現できないことを痛感します。

その後、TNR活動はターゲットを絞った「さくらねこサポーター制度」を始め、毎月2222円から継続的にさくらねこのTNR無料不妊手術を行っています。

結論

さくらねこから分かることは、命の尊重と「この猫のうしろには世話をする優しい人がいる」というしるしになっていると考えることも出来ますね。決して、侮っては行けない活動とわかりました。

参考文献